第2話 きっかけは……
「……」
霧菜は笑顔で頷いた。
「……そっか楽しんで今も継続して遊んでるんだね」
昭は霧菜の瞳を見て優しい表情を浮かべた。
ワールドオーダーとは世界中で大人気ゲームのVRMMOである。
ワールドオーダーは惑星を作り出して行き、仮想宇宙と世界を旅することがゲームテーマとなっている。
「霧菜はオフラインで10年間継続してやっているのは凄いね」
昭は優しい表情で霧菜の瞳を見て言う。
「……」
霧菜は笑顔を向けて昭の黒い瞳を見て頷いた。
ワールドオーダーは基本プレイ無料と言っているが課金を推奨しているゲームである。
ワールドオーダーは無料でプレイする場合はオフラインしか出来ない。
「霧菜は石を作り続けてどこまで作ったのかな?」
「……」
霧菜は部屋からタブレットPCを持って来て画面を見せ始める。
「お!凄い数の石を作ったね霧菜」
「?」
霧菜はそんなに作ったつもりはない表情でハテナを浮かべる。
「霧菜、これだけの石を集めたなら
「?」
霧菜はハテナを浮かべながら昭を見る。
ワールドオーダーは素材を集めて行けば
但し、無料でプレイする場合だと石を生成することしか出来ない為、
「ワールドオーダーのメニュー画面に惑星を作れる材料が揃いましたとメッセージ表示されてるよ」
「?」
霧菜がタブレットPCの画面を霧菜が確認すると惑星が作れますと表示されていた。
「……?」
霧菜はジト目で昭の瞳を見る。
「え?
「……」
霧菜はジト目で昭の瞳を見て頷く。
「……あたしは何もしてないよ霧菜」
昭は表情の変化もなく笑顔で霧菜を見る。
「……」
霧菜の蒼い瞳で昭の瞳を覗き込む。
「とりあえず霧菜、
「……」
霧菜は無言で頷き。タブレットPC画面をタップし始める。
「……」
霧菜は惑星を作るをタップする。
「?」
以下の材料を消費して
「……」
霧菜は緊張した表情を見せて恐る恐るタブレットPCをタップする。
「!?」
タップすると10年間作った石を全部消費された。
「……」
ワールドオーダーのメニューのメッセージに[
「!?」
霧菜はすぐ
「……?」
メッセージ表示に[実績を達成しました。オフラインプレイで惑星を作るを達成しました]と表示されるのを見て霧菜はハテナマークを浮かべる。
「……?」
メッセージに[オフラインプレイで1つ目の実績達成に伴い。報酬としてオンライン無料チケット×7(7日分)が授与されます]と表示され霧菜は良くわからない表情を浮かべてハテナマークが2個出たのか首を2回横に傾けた。
「お!霧菜、報酬アイテムで無料オンライン出来るみたいだから登録したら?」
「?」
霧菜は昭の登録という意味にハテナマークを浮かべる。
「無料なんだし登録すれば何か良いことあるかも知れないよ」
「……」
霧菜は無言で考え始める。
「ワールドオーダーは世界中で大人気のゲームなんだから登録して、悪いことはないから大丈夫だよ」
「……」
昭の言葉を聞いて霧菜はそれもそうだねと思い調べながら惑星をオンライン登録し始める。
「……」
「どれどれ?」
霧菜のオンライン登録した惑星を昭は確認する。
「霧菜、大丈夫じゃないかな」
昭は笑顔を見せて霧菜に言う。
「……」
霧菜も笑顔を見せて無言で頷き昭の目を見る。
「そう言えば
「……」
霧菜は考える仕草をして首を横にふる。
「なんでつけないの?」
「……」
「今は思いつかないから良いって、霧菜らしいね」
昭は笑顔で霧菜を見る。
「……」
「じゃあ今は名もなき惑星で登録するんだね」
「……」
霧菜は首を縦に2回頷く。
「霧菜、うどん作ってくれてありがとうね」
昭は霧菜の瞳を見て純粋な笑顔を向ける。
「……」
霧菜も柔らかな笑みを浮かべて昭を見る。
「それじゃあ、霧菜、明日は学校なんだから遅刻しないようにね」
「……」
霧菜は頷き。タブレットPCを持って部屋に戻って行った。
こうして、ワールドオーダーに霧菜は名もなき惑星を登録して眠りについた。
ただ、霧菜はオンライン無料という意味に気づいていなかった。
ワールドオーダーはオンライン無料キャンペーンを定期的に行われているが罠である。
理由はオンライン無料キャンペーンは上級、中級プレイヤーによる
霧菜の
霧菜は惑星が危機的状況になっていることも知らず可愛らしい寝顔で眠りについた。
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