第2話 5つの世界線


まさか、異世界転生した原因が、日本最古の神であるアンゼリカ・ジョンソンだなんて。


それに、アンゼリカ・ジョンソンは世界の秩序を守るため俺を異世界に転生させたと言っていた。



「俺はこれからどうすればいいんだ、アンゼリカ・ジョンソン、さん?」


「あなたのやるべきことは1つだけあるわ。その前に、あなたに言わなければならないことがあるの。」


「そ、それは…?」



「この世界は5つの世界線と繋がっていることよ。つまりあなたは他に4人いる。だけどね、同じあなたでも育った環境が違うから、他の4人は何をしでかすか分からないの。」



これを聞いた瞬間、俺はこの世界は夢だと思った。


「だけど、手の感覚もあるし今まさに呼吸している。頭がおかしくなりそうだ。」


「では、話を続けるわ。ズバリ、何をして欲しいかと言うと、他の世界線のあなたを倒して欲しいの。」



なんだと!?

俺は、自分自身を倒さないといけない悲しみ、世界の秩序を背負って戦う責任をいきなり突きつけられ、船酔いのような感覚がして気分が悪い。


「なぜだ、なぜ俺が他の世界線の俺を倒さないといけないんだ!」



「なぜなら、他のあなたは………」



ダガーーーーン



その瞬間、空気を切り裂くように紫の火炎が俺の首元を通り過ぎる。


振り返ると、アンゼリカ・ジョンソンが倒れていた。


「早く、逃げて……主人公……」



そして俺は、おそるおそる後ろを振り返る。



そこには、無数の魔法陣と一人のジジイがいた。



「おや、まだ若いのう。」


ジジイがそういった。


「誰だ、お前は!」


「ふふ、わしはお前じゃ。文字通り。」



「まさか、お前が別の世界線の俺!?」


「そうじゃ。じゃが今のお前に干渉する必要はないから、これだけ渡そう。」


パチッ


ジジイが指パッチンする



その瞬間、翡翠色の刃をしたダガーが目の前に現れた。


「なんだ、このナイフ、いや、ダガーは!?」


「それは神をも切り裂くと言われるダガーじゃ。これは、お前が自分で判断して使うがよい。またな。」


パチッ


ジジイが指パッチンした。



「なぜなら、他のあなたは……あれ?」


アンゼリカ・ジョンソンがピンピンしている、何故だ。


「まさか、あいつの仕業ね……」



俺は、他の世界線の俺であるジジイが、かっこよく思えた。











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異世界転生した主人公の使命と日本最古の神であるアンゼリカ・ジョンソン。 氷結の帝王Zero @hyoketsunoteiouZero

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