第11話

「あ。」

「なに。」

「いやー。いやいやいやいや。え、えぇ?うそぉ〜。え?なん、えー…。」

「ちょっと!うるさい!なに?!」

「いやー、それがー。」


そう言って夏輝が見せてきたパソコン画面には、

「“辻家へ。決闘を申し込む。穂川家より。…?」

「えぇ〜。うーん。うーーーん。んぇ?」

「キモっ!なにこの分!相変わらず気持ち悪い!ついでに夏輝も!うるさい!」

「え、俺も〜?」

「ちょっと黙って!」


穂川家とは、まあどちらかといえば私たち側の家系で、たまーに、こうして決闘?申し込んでくるけど、私たち、いや、私は全部ばっくれてる。


こんなの間に受けてる方が馬鹿でしょ。



「ちょっと。なんなのこの文は。いい加減にしてくれない?」

『え?文?なんのことー?急に電話くれたと思ったらなにさ。』

「はぁー?しらばっくれないでよ。また決闘分なんて送って、馬鹿じゃないの?」

『え?そんなの送ってないよ?』

「は?」

『え?』

「………」

『え?』

「それはそれで問題!誰がやったって言うの!?」

『ちょっと待ってねー?確認するから』

「はやくして!」

『えっとー。…あ、ごめん。俺のパソコンの誤作動。』

「…清隆め。覚えときなさいよ。」

『えぇ。やだよー。梓ちゃんに加えて、ぞろぞろと怖い人たちいっぱいいんじゃーん。』

「怖い人なんて、失礼ね。まったく。…誤作動ならさっさと消して。」

『はーい。今消しまーす。じゃ、またね。梓ちゃーん。』


「…また切られた。」


「くはっ。みんな梓ちゃんの電話怖いんじゃない?」

「うるさい!夏輝。」

「ちょ、痛い!素手でそれはもう反則!むり!」

「なにがむりよ!」



相変わらずの戯れ合いをして時間が経つのを待った。

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