第8話

ただでさえ険しい"コンビニ巡礼の旅"の道中、あのような連中に絡まれるようでは、私があまりにもカワイソすぎる。




 私の頭の中のコンピューターが、私自身を救うべく、この状態を回避するために自らの帰るべき道を計算し始めた。


そして、普段は掛け算すら危うい私の脳が、暑さの中で頑張って導いた答えによって、連中を避けて家に帰る事が可能だという事が分かった。




 このまま信号の反対側へ渡ってしまってから、1本奥の道を通っていけば良いのだ。ただ、そうなると小さな山を迂回するような形になり、ただでさえ遠い我が家がますます遠くなってしまう。

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