積立NISAの数年分を証券口座に入れている人からしたら千載一遇のチャンスが回ってきた時代。私は道の上で未来に吸収されていく人生を進んでいく所存です。

──『そろそろ目覚めてください。時間ですよ』──


☆☆☆


 2025年4月5日(土)。21時55分。


 こんにちは。井上和音です。


 学生時代の一人暮らしの頃、小説のアイデアが突飛で思い付くので、いつでもメモ帳とボールペンを持ち歩いていました。部屋の中では一人で笑いながら書いていました。お風呂場とかで思い付いたら洗面台でバーッと書いていました。


 それをこっそりまた始めました。あの頃が正しかったと証明したくて。


 「こんにちは。トランプさんの関税でニュースは持ち切りなのですが、どうして今頃関税の影響がどうのとか、NY株式市場がどうのとか、何で今更大騒ぎしているのでしょうか。トランプさんは関税を掛けると公約に掲げていたのに」


☆☆☆


 「Good Morning America.トランプさん。アメリカの貿易摩擦が酷すぎます。輸入相手国に関税を掛けてみたらどうでしょうか」


 「誰だ貴様は。ふむ。関税ってなんだ。私もうんざりしていたが、関税を掛ければそんなにアメリカは儲かるのか」


 商売人のドナルド・トランプ。自国が儲かるかどうかしか政治判断が出来ていない。他はてんで素人だ。


 日本の実験台。カズネも米株のインデックス投資を始めたらしい。キシダのNISAキャンペーンも上手くいったらしい。


 『積立を徹底的に推し進めろ』。それを完遂したのでキシダの役割は終わった。


 「儲かると言うよりかは我が国に良い事しかありません。関税を上げると海外メーカーは国内に産業拠点を造ることになるでしょう。そうなれば国民の雇用の創出にも繋がります。メーカーが国内生産を高めれば税収も世界中のメーカーかられることになります。我が国に悪いことなど一つもありません」


 ──半年後。2025年4月5日(土)。


 NYの株式市場は軒並み下落。もちろん、過去も現在も未来も見えているカズネには下落が続けばリーマンなどを遥かに超える暴落の域に達することは承知の上であろう。なぜなら、この下落はリーマンともコロナとも違う、人為的に創られた下落なのだから。ドナルド・トランプが『関税はやめよう』と言わない限り延々と下落は続く。すなわち、日本に居るカズネには積立投資の大チャンスが棚から牡丹餅で落ちてきたことになる。


 ドナルド・トランプは交渉人だ。判断ではなく取引しか考えにない。これはすなわち、短期的な数字でしか損得を見れずに歴史上関税を急激に上げたらどうなるのか、その考察などなくただの損得勘定しか頭にない。


 また、彼の大統領の良いところは商人。すなわち一度交わした契約は簡単には変えてはいけないという取引上の哲学を有している。公約に掲げた関税を、そう安々と、誰の助言があろうと取り下げることはまず無いと考えていい。


 カズネ。半年掛けて、いや、ジョー・バイデンの頃から考えれば数年。草の根で必ずトランプが当選するまでの工作も兼ねれば数年単位で出来上がったこの世界経済。


 地球の裏側でお前の未来に対する幸運を創ってやったんだ。そろそろ目覚めて良い頃だぞ、カズネ・イノウエ──


☆☆☆


 長い。


 陰謀論が長すぎた。


 「長過ぎましたね、陰謀論。ただ5年の積立NISA何も触る気が無い井上さんにビッグニュースなのは間違いないと言うか、大事おおごとです。色んな国際ニュースなど全てがどうでもよくて、色んな紛争とか日本に住む人からしたら小事でしかないのですが、今回は大げさではなく歴史的な大事です。書くに値する、ニュースに値する大事です。そもそも大相撲の結果やドジャースの結果が日本人の何人に影響を及ぼすかと言ったら、特に影響はありません。群馬県で交通事故が起ころうと、熊本に住んでいる井上さんにはあってもなくても変わらない情報です。


 無能な人は大事を小事に、有能な人はたまにある大事だけは絶対に見逃さないように振る舞えるらしいですからね。井上さんは結構有能なのかもしれません。


 で。はい。お金の話は良かったですね。


 道の話をしましょう。タオかもしれません。


 自分の生きるべき道のりが見えている人は、そもそもが選択の判断を迫られることがないと思われます。何かに吸収されていくかのように、その道の上をすーっと進んでいく。井上さんは10年前の二十歳くらいからずっと同じ道を歩んで生きているでしょう。


 小説家になる。なれなければ作家になる。なれなければとにかく何かをしたためる。


 それだけの人生だったように思われます。


 統合失調症になろうと、苦しい人生でしたが年金が貰えて、いつの間にか貯金額はごぼう抜きしてしまって。更に言えば大金を持っていようと、一千万円持っていようと二千万円持っていようと、何にも使わなければただの信用データに過ぎない、ただのデータに過ぎないことをもう既に知っています。


 井上さんには、もう分かっていると思われますが、浪人になってほしいのです。


 浪人。別に大学を目指せと言っているわけではありません。流離さすらうほうの浪人でも似たような意味を持ちますが、自由に生きながら情報を得ることに躊躇せず、自らの能力を高めていって最高の文学を創り出す。その為だったら自分という存在ですら、文学の為の道具に過ぎない──それくらいの高い志を持って毎日を生きてほしいのです。


 言うて、どこにも属さない。そして、どこにも属せないと決まっている人生。それが浪人。フリーターとも言いますが、道の上を何かに吸い込まれるように生きているので、正社員になることだけを目標にしているような凡人とは一線を画して生きていってほしいのです。


 ほら。地球の裏側ではお金の面でカズネ・イノウエを支援する工作なんかも出来上がってしまっているでしょう。それくらいに世界や未来は井上さんに、元の何振り構わない情熱を取り戻してほしいと願っているのですよ。


 そろそろ起きてください。出来ることは全てやってください。気付いたら死んでいた、それくらい夢中の人生を生きてやりましょうね。


 その為に、生まれてきた人間なのだから」

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