涼しさを求めて

さすらう

涼しさを求めて

 真夏のある日、僕は友達の家で遊ぶ約束をしていた。この日の思い出は、忘れらない。

 高校の夏休みのお話である。お互いゆるい部活に入部していたので、夏休みに部活動はない。

 そのため、よくお互いの家でテレビゲームをしたり、学校の課題をやったりしていた。

 その日も、彼の家で格闘ゲームをする予定だった。しかし、予定通りには行かなかった。エアコンが壊れたのである。最初は構わず、ゲームをしようとした。だけど、無理だった。暑すぎる。

 そんな時、彼はこんなことを言った。「俺、この暑さを解消する方法知ってる。」

 僕は、どんな方法かを聞いたが、彼は今教えたら面白くないと言う。けど、涼しくなるのは間違いないと言い張るのだ。そこまで言うならと、僕は彼の言う通りにしようと思った。

 僕らは、その後、近所の森に向かった。正直全く検討がつかない。水浴びかと思ったが、池などがある場所ではない。ショッピングモールに行ったほうが絶対涼しいだろうと思った。

 彼はどんどん森の奥の方へ入っていく。何かを探しているようだ。

 「なあ、どこまで行くんだ?」少し、怖くなった僕は質問した。彼は、無言で何かを探している。

 30分くらいたった。彼は急に走り出した。そして、何かを手に持っている。蛇だ。彼は、「蛇を首に巻くと、めちゃくちゃ涼しいんだよ」と言った。「これあげる。もう一匹捕まえられたらいいなぁ」と言った。

 そんな、彼の行動と発言に唖然とした。

 僕は後から、自分の家に移ってゲームをすれば良かったと気づいた。そして、捕まえた蛇を、自分に使う前に、僕にくれた彼の優しさに気づいた。

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