第3話

吸っていた煙草を足でもみ消して、買った物をそのまま置き去りにして、



オレは白いアイツに近づいた。



単なる興味本位だった。



純粋に、いつからここにいるのかが気になっただけだった。



別に他意はなかった筈…。



「おい」



声を掛けて振り返ったあいつは、遠くから見るよりもずっと青白い顔をしていて、



むき出しの手足の色が真っ白になっていた。



一体、いつからここにいたのか、色の悪い唇の色に、



「いつまでいる気だ?」



自分でも思いもしない事を口走っていた。

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