第15話
「横断歩道渡ってる時も、やたら此方を見てくるしさ」
…!!
「気付いてたの!?」
皐月くんは前一点しか見ていなかったから、
私があの中にいた事なんて気付いていないとばかり思っていたのに。
「当たり前。
お前、忘れてない?
毒牙と紋章の事――」
「あっ!」
そうだった、皐月くんはソレによって
私の居場所をいつでも特定出来るんだった。
「…その分じゃ忘れてたみたいだな。
まあその方が都合は良いけど」
「……、」
「でもまあ、土産に教えてあげるけど今回は匂いで特定した」
「匂い?」
「そ。依茉の血の匂い、肌から香る甘い匂いで
近くにいる事が分かった、それだけだよ」
「…そっか」
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