第2話 天元入り
次の日。
十六夜と来未は彩が紹介した怪異を退治する組織、天元にやって来ていた。
「来てくれたってことはウチに入ってくれるってことかな?」
「あぁ。親の許可もとれたしな。」
「アタシもだ。」
「そっかー!じゃあ2人でコンビ組んで貰うよ!」
彩が嬉しそうに告げる。
「コンビか、いいな」
「アタシと十六夜なら無敵だな!」
来未が自信気に告げる。
「それじゃこれからよろしくね!」
彩が2人に手を差し出す。
十六夜と来未はその手をとり握手を交わす。
「これから住み込みで働いてもらうから、荷物の片付け終わったらメンバー紹介するね!」
「あぁ、わかった」
「了解!」
2人はそれに快諾する。
「ところで2人って付き合ってるの?」
「つ...!?」
来未が顔を赤くさせる。
「いや、付き合ってはないな」
「えー、お似合いだと思うんだけどなぁ」
つまんないのー、とでも言いたげに告げる彩。
「とりあえず同室にしておくね!」
「あ、あぁ」
来未が頬が赤いまま告げる。
「来未?顔赤いぞ」
すかさずつっこむ十六夜。
「な、なんでもないよ!」
ふい、とそっぽを向く彩。
「んだよ、気になるな」
「う、うるさい!」
ますます顔を赤くさせる来未。
「(なるほどねぇ...)」
彩はニヤリと笑みを浮かべている。
「おいロリ、なにニヤニヤしてんだよ」
「べっつにー。」
ニヤニヤしながら告げる彩。
こうして2人は天元に所属することになった。
運命の歯車が大きく動き出す。
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