コミカライズ・書籍化の話をさせてください

肥前ロンズ@「おはよう、サンテ」発売中

第1話 コミカライズ検討? そんなの書いてあったっけ?

 それは、2024年5月頃。

『うちのわんこの話をさせてください。』の短編特別賞受賞のお知らせと同時にやってきた、この一文。


「コミカライズ企画の検討」


 コミカライズかー。短編特別賞とったもんねー。コミックフラッパーに載るのかなー。

 ……と、最初に読んだ時はサラッと流していました。それより受賞したことの方が、不安だったのです。

 え、受賞したのに不安とは、って?

 これには山よりも深く海よりも高い理由が。


 




 かつて肥前ロンズは高校時代、全国大会で小説部門の最優秀賞をとったことがあります。

 この頃の私は、別室登校で授業にほとんど出ない生徒でありながら文芸部に参加しており、部活動範囲外のコンクールに消印当日で応募したのでした。それはさておき。


「あの作品、受賞したらしいんだけど。最優秀賞で」


 それを文芸部顧問に、『人前で(強調)』さらっと知らされました。

「あたしは目を通してないけど」と付け足し、教室から去っていく顧問。


「え、すごいじゃんロンズ! おめでとう!」


 その場にいた生徒たちが祝福の言葉を私に掛けた瞬間。すぐ顧問が戻ってきてました。


「これ他の人には内緒だって言うの忘れてた。特に最優秀賞は、ちゃんと決まるまで盗作疑惑とかあるかもしれないから――」


 と言い残し、再びピシャンと扉を閉めて去っていきました。

 知ってはいけないことを知ってしまった周囲は呆然。

 その後、私にいつもの腹痛にストレス性の皮膚炎が追加されたのでした――。


(※この件に対していくつかコメントをいただいておりますが、顧問の先生はとても良い先生でした! 後日書きます!)







 そんなわけで、コミカライズの方は話し合うにしても発表後になるだろうし、それまで受賞内定の情報漏洩を誰にもしないようにしなければ、という恐怖と、何事もなく無事終わりますように――という不安でいっぱいでした。


 さて、その不安は落ち着かないまま、私は何度も何度も特設サイトへクリックし、応募要項と参加資格を何度も読み返していました(今更かよ)。

 そして、あることに気づくのです。


 それでは皆さん、カクヨムコン9短編の特設サイトにある、エッセイ・ノンフィクション部門の『短編賞』と『短編特別賞』の欄をご覧下さい。


https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_short_2023/detail


【エッセイ・ノンフィクション部門】短編賞……選考に参加している編集部のいずれかがコミカライズを検討する可能性があります(原文ママ)。

【エッセイ・ノンフィクション部門】短編特別賞……記載なし。


 エッセイ・ノンフィクションの短編特別賞には、特記された記載がないのです(両部門にまとめられている)。

 つまり、コミカライズのことも、書かれていない。


 肥前ロンズの背景に、宇宙が広がります(ネットミーム・スペースキャットみたいなあれ)。


 あれ? これ見る限り、エッセイ・ノンフィクションは短編賞とってもコミカライズされること確定じゃないってことよな? 私短編特別賞よな?

 そして確かめるメールの文章。

 何度読み返しても『短編特別賞』と『コミカライズ企画の検討』。


 ……あ、もしかしてメール打ってる人が間違えたのかな?

 そう思いながらも直接確かめるのは夢が覚めそうでメールを送ることが出来ず。

 頭の中で宇宙を浮かべながら、受賞発表日がやって来てしばらく経っても連絡は来ず。

「やっぱり間違いだったんじゃねーかなー」と思ってた頃。


「コミカライズ検討のため、一度ミーティングのお時間をいただけないでしょうか(要約)」のメールが。


 ……あれー、これ本当なのかなー?



 

 

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