第24話
笑う五人の姿を見つめ、かぐや姫は静かに立ち上がった。
そして、湖をのぞきこむ光の端整な横顔を見つめる。
もう。
二度と見ることのない、愛しい男を。見つめる。
「おいかぐや、あの子孫。俺に似ていると思わないか・・・・・・うわぁっ」
どん!
と勢いよく背中を押された光はバランスを崩し、湖の中へ頭から落ちた。
その姿は、銀色のきらめきに包まれ、見えなくなる。
そして。
望樹の木が、さらさらと大気に流れ始めた。
辺りの景色も、さらさらと砂のようにとけていく。
大きく丸い月。
風にうねる草原。
跳ねるウサギの影。
すべては、消え去ってゆく。
かぐや姫はそれを見つめながら、ぺたり、と座り込んだ。
地面に両手をついて、なんとか崩れようとする身体を支える。
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