第2話 私が優しい人間だからいいものの
「はぁ?」
思わず、私の口から間の抜けた声が零れてしまう。
なんて馬鹿で阿呆みたいな声なんだろうって思うけれど。どうしようもない馬鹿で阿呆なのは私じゃなくて、こっちだ。
『拙作に送っていただいたメッセージですが。今作は、みれん先生様の御作から引用したものではありません。全くの誤解です。また、更新の日付もよくよく見ていただけたらと思います。そしてご指摘いただいた箇所に重なる部分があるかもしれませんが、作者である私としてはこのまま描き進めたいと考えております。何卒、ご理解くださいますようお願い申し上げます』
まるで、こっちがとんでもない言いがかりを付けたかの様なメッセージ。
意味分からないし、腹が立って仕方ないんだけど!
盗作してなきゃ、こんなに重ならないでしょ! 嗚呼もう、コイツ馬鹿過ぎて頭痛い!
私はパソコン画面の前で思いきり舌を打ってから、キーパッドに指を滑らせ、ダダダッと叩いていく。
キーがメキメキ・ミシミシッと荒々しく唸る音がする位の強さで。
『じゃあ、なんで重なっているんですか? 盗作してなくちゃ、こんな事ある訳ないと思いません? おかしいでしょ? って言うか、ハッキリ言って、私の作品の方が面白いので、こんな描き方されるとこっちが台無しになります。
自分は正しいとか思っちゃっているみたいですけど、貴方のしている事って他人を傷つけている行為ですからね? 分かっていますか? 他人の物語までも汚しているんですよ?
本当に、私が優しい人間で良かったですね。こうして優しく教えてあげているんですから。私じゃなかったら、もっと非難されていますよ』
カチッと投稿ボタンを押すと、私の返信が直ぐさま相手の元に飛びかかっていった。
これで、巫山戯たペンネーム且つ頭よわよわ人間の元に送られた訳だけれど。これでちゃんと通じたかな? いや、通じないか……はぁ、マジで最悪だわ。
「ホント、馬鹿な奴」
心からの軽蔑が吐き出された。
それでも、相手が気付く事はないのだろう。「江戸みーぽよん」なんて言う奴は、馬鹿で最低な人間だからだ。
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