闇
@ich1ka
第一章:一人目
7月22日
午後11時もうほとんどの人は寝ている時間だろう…
だがいまから仕事が始まるものもいる。私は家で寝ている時間のほうが多い。みんなよりだ。どうしてか?そんなの仕事についていないからに決まっているじゃないか。私は親にパソコンなども買い与えられていないから部屋でゲームをすることもあまりない。寝ることしかないのだ。親はそんな私に仕事に早くつけという。今どき高卒で雇ってくれるところなんか言っちゃ悪いが給料がめちゃくちゃ少ないところかバイトくらいだ。私は高卒で馬鹿な割にプライドだけムダに高いからそういうところにはつきたくない。そう思ってしまい4年はこの生活が続いている。最近はSNSで闇バイトなどがたくさんあるという噂を耳にしたから一回やってみようかとも思った。だが私にそんな勇気があるわけない。こんなしょうもないことを考えながらまた今日が始まるのだ。でも、今日は一つしたいことがあるのだ。
小学校からの付き合いの友達にとある仕事に誘われた。ここで友だちの名前はKとすることにする。月手取りで25万だ。なかなかだろう?実家ぐらしなので25万あればしたいことはできるだろう。その内容とやらを見たほうが早いと言われ、実際にやってるところを友達と見に行く。
6月23日
昨日は散々だった…
なんなんだよ。あの仕事は。あれをやれって?無理だ。あれは犯罪じゃないのか?確かにただのバイトのようなもので手取り25万はおかしいと思った。だけどあそこまで…
もう今日は寝よう…
7月2日
最後の日記から随分と経ってしまった。前はああ言っていたものの欲には勝てなかった。25日まで続ければ25万…そう思っているうちに自然とスマホに手が伸びて電話をかけていた。電話をかけるとKはすぐにでてすぐに承諾してくれた。あの仕事をするのは荷が重く苦しいが25万を手に入れるためならばしょうがない…
7月3日
Kが死んだ。明日はKの葬式
7月4日
あの仕事はKといっしょにやっていた仕事仲間に話をして仕事はさせてもらえることになった。ここではRとする。RはKといっしょにやって2年だと言っていて、死ぬ前にKはRに色々話していたらしい。これからはRと私はペアで仕事をするからよろしくだとも言っていた。
9月1日
仕事が忙しく日記を付ける暇がなく今日になってしまった。あの仕事を始めてはや2ヶ月もうあの仕事に対する荷はなくなった。Rともいい仲になったし、あと1年やったら辞めるつもりだ。
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