第2話 魔法少女とパーティーメンバー

中世ヨーロッパのような石造りの建物が並び中央にはギルドが聳え立つ街名は「ターセガヤ」と呼ばれているそうだ。


「まずはとりあえずギルドで個人の登録とスキルの詳細を確認しないとな、、、」


冒険者はギルドへ向かい登録を済ませた後ここで個人個人のカードを貰うらしい。

このカードには自分の名前、レベル、職業やスキルが示されているそうだ。

俺は受付嬢らしき人物に話しかけた。

「こんにちは、新規登録の方ですねお名前の方をお願いします。」


マズい流石に本名を言うと怪しまれる、、、


「イ、イツキです」


「イツキ様でございますね、ではこちらに手をかざしてください。あなたの情報を登録し終わりましたので晴れてあなたは冒険者です。最初はEランクからで最高ランクはSランクですので頑張ってくださいね。」


「これで俺も一人前の冒険者というわけか、少し職業とスキルを確認してみるか。」

 

カードを見てみるとじぶんのし職業やスキルについて書かれていた


イツキ

職業 冒険家

スキル 制限解除・・・何か一つステータスの制限を五分間外せる


「意外と少ないんだな」


「なんかそんなことを思っているうちに腹が減って来たな、少し歩いて飯としよう。」


街を歩いていると道で蹲っている1人の少女を発見した。大きな帽子にローブそして杖、おそらく彼女は魔法使いだろう。


「大丈夫か?」


俺が話しかけると少女は顔を上げて答えた


「お、お腹が空いて、、、」


俺はポケットに入った100ゴールドを取り出して少女に分け与えると少女は駆け足で売店へと向かって行った。


少しして、少女は2つのパンを抱え俺の元へと戻って来た。


俺は席に座りパンを2人で食べ始めた


「これがこの世界のパンか、材料が違うからか今までとは全く違うな。」

そんなことを思っていると少女が話しかけてきた。


「あ、ありがとうございます! あの、お名前は?」


「俺の名前はイツキ新人冒険者だ。君は?」


「私の名前はムミルと言います。これが私の冒険者カードです。」

そう言うとムミルは自身の冒険者カードを俺に渡した。


ムミル 

職業 魔法使い

スキル ⁇?

    ⁇?

    ⁇?


「なぁこの「?」って何だ?」

俺はムミルに問いかける


「あぁ、これはスキルなどを人に見られたくない時にこんな風に隠したりできるんですよ。」


「何でだ?」

俺は問いかける。


「やはり秘密兵器は隠してこその秘密兵器ですからね。」

ムミルは答えた。


「なるほどね、そういえばさっき俺に何でもするって言ったよな?」


「えぇ、まさかエッチなことでもしようとかでも言うんですか〜?」

ムミルはニヤニヤしながら問い詰めた。


「な訳ないだろムミル、俺と一緒にパーティ組まないか?俺は今から旅に出るんだがちょうど仲間がいなくて困ってたんだ。」


ムミルは答えた

「いいですよ、私もパーティが組めなくて路頭に迷ってたんです。」


「よろしくな、ムミル!」


「こちらこそ!」


こうして俺は初めてのパーティメンバーを手に入れた。






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