心幽-sinyuu-
國灯闇一
SNSコミュニティグループ心霊お悩み箱のコメント欄のスクリーンショット一部 男が文字起こしした文書ファイル 2023/12/17
アオミ:お願いします。親友を助けてください。
永尾:あなたの心の友です
マグ:お悩みきちゃあああ!!!
カム:話をしてくれなきゃわからんって
アオミ:ありがとうございます。
アオミ:高校の頃からの友人のミリアが行方不明なんです。半年以上ミリアを捜していますが、現在も見つかっていません。
警察にも相談しましたが、捜査を打ち切られてしまいました。自らいなくなっただけだと思われたようです。そんなはずありません。だって、私に相談もなく、突然消えるわけがないんです。
何度も連絡を入れていますが、電話に出てくれません。チャットも返してくれません。自宅マンションにも帰ってないみたいでした。
私はミリアに何かあったと思っています。早く見つけてあげたいですが、現在までほとんど手がかりがありません。もう、どうすればいいのかわからないです。お願いします。どうかお力を貸していただけないでしょうか。
マグ:自分から失踪する心当たりないの?
アオミ:ありません。そういう雰囲気もなかったし、仕事先でも普段通りだったそうです。
カム:ただの
アオミ:杞憂ならそれでいいんです。一目無事だと確認したいだけなんで。
スミカ:なんで警察はミリアさんが自ら失踪したと断定したの?
アオミ:警察がミリアの足取りを追ってくれたんですが、自分の足で大阪に行ってるんです。あ、ミリアの住まいは名古屋なんです。
永尾:距離あるね
マグ:仕事じゃないの?
アオミ:ミリアの仕事に出張はありませんし、仕事先は名古屋市内です。
ポテ塩:大阪に行ったっきり帰ってきてないってこと?
アオミ:今のところ、そうなります。
カム:んじゃ、大阪で聞き込みするしかないな
アオミ:やっていますが、有力な手がかりはありません。
すな肝:もう諦めな。ミリアちゃんは俺がいただいた。ペロリ
永尾:ミリアは俺のものだ!ライバル見参!
ポテ塩:彼ピとよろしくやってるんでない?
アオミ:彼氏はいなかったと聞いてます。でも、私に言ってないだけかも…。
カム:親友どこいった?w
アオミ:すみません。話しているうちに自信がなくなってきました。
マグ:で、お力を貸してほしいって言われても俺たちにできることなさそうだけど?
アオミ:すみません、大事なことを言い忘れてました。
すな肝:おいおい、大丈夫かよ
アオミ:ミリアが帰ってくるかもしれないと思って、時々ミリアのマンションに通ってるんですけど、ミリアの自宅マンションの郵便ポストに小包が入ってたんです。
永尾:大きさはどれくらい?
アオミ:一般的な茶封筒くらいです。
カム:一般的な茶封筒の大きさがわからん……
タニオ:お前のその端末はなんのためにあるのだ
アオミ:小包には宛名も差出人も書いてなくて、消印もありませんでした。
スミカ:ポストに直接入れた人がいたってことだね
ポテ塩:まさか君、その小包
アオミ:開けました。ご両親の許可はいただいていますよ。
タニオ:いいのか? それ
マグ:中身はなんだった?
アオミ:画面が壊れたスマホが入ってました。ミリアのです。
カム:マジ?
ラー油:なるほど。事件の匂い
永尾:間違いないの?
アオミ:間違いありません。何度も見てますから。
スミカ:中身はそれだけ?
アオミ:はい。それでスマホを操作しようとしてみたんですが、画面が割れてるせいで操作できませんでした。
カム:スマホの中身も見ようとしてんのかよw
アオミ:やっと見つけた手がかりなので、気にしてる余裕はありません。
ポテ塩:なんでわざわざミリアさんのスマホを自宅マンションのポストに入れたんだろう?
永尾:確かに
ラー油:犯人だとしても、見つかるリスクあるのにね
カム:差出人も書いてないんじゃどうにもできない
マグ:もう一度警察に頼んでみては? スマホが届きましたって
タニオ:壊れたスマホだけ渡されても、そこからどう見つけるの?
アオミ:やっぱり難しいですかね。スマホを操作できるようになれば、中身を調べられると思ったんですけど。
ポテ塩:んじゃ修理に出せばいいんでないの?
アオミ:すみません、意外とお値段するみたいで。
すな肝:操作できるようになっても中身のデータが破損している可能性もあるから、調べられるものは限られてるかもな。
マグ:誰かお金出してやれよ
永尾:そういうチミは?
マグ:A〇買って金欠なんだ
ポテ塩:しょうがねえな。俺が直してやるよ
スミカ:直せるの?
ポテ塩:趣味でジャンク品を漁って直すことを日課にしている。絶対使わねえだろっていう物が増えていく
カム:救世主現る
タニオ:無償で?
ポテ塩:無償でいい
アオミ:いいんですか?
ポテ塩:復旧させられるかどうかわからないから期待はしないでくれ
アオミ:郵送がいいですか?
ポテ塩:いずれにしろ、ここで公開するわけにはいかないからDMでやり取りしよう
アオミ:わかりました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます