第11話
朝からテンションの低いまま学校に行くといつもならいるはずの所に若奈がいなかった。
里都は嫌な予感しかせずそれでも一人で校舎の中に入っていった。
教室につくと若奈が勢いよく里都の所にやってきて思いっきり力の限り里都の頬を平手打ちした。里都は体勢を崩し倒れこむ。
じんじんと痛む頬に手を当て痛みに耐えながら「ああ。言ったんだ」と、勘付いた。
「酷いよ…里都…」
若奈の目からは涙が止まらず一回だけの平手打ちだけじゃ足りないと言わんばかりの辛さを噛みしめているに違いない。だから余計涙が止まらないのだろう。
里都は倒れこんだ体勢のまま動けないでいた。
でも若奈が泣いたまま教室を出ていくとすぐに立ち上がって追いかける事はできた。
するとそこには目を疑う光景があった。
里都の目の前で若奈が純とキスをしていた。それも長く。
ただ純が若奈を慰めてるようには到底見えず、もしかしたら若奈も純に浮気を
していたんじゃないかという疑問が浮かんだが目の前でキスされたら疑問ではなくなる。
「…若奈…?」
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