第2話
校長へのあいさつが終わり、いろいろと手続きを済ませて、校舎の窓から正門わきの桜をもう一度愛でる。
ふと、そこにたたずむ一人の背中も、一緒に視界に入ってくる。
その存在に気づいた時、真琴の胸がドキッと一つ大きく鼓動を打った。
その背中の人物は、部活の最中なのだろうか。
ユニフォーム姿で腰に手を当て、絢爛に咲き誇るしだれ桜を見上げていた。
部活のユニフォームと桜……
全くもって不釣り合いな組み合わせなのだが、その違和感が却って真琴の心に響いた。
生徒だろうか?
スポーツに勤しむ男の人が桜に魅入るなんて…、どんな人なんだろう…?
真琴がそう思って、桜よりもその人物に気を取られていると、その人物がこちらへ振り向こうとする。
真琴は思わず息を呑んだ……。
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