悪行勇者と善行魔王
夜野 舞斗
勇者バレンへのインタビュー
「バレン・フランシス、勇者をやっております。まぁ、村を勇者は魔王を倒すべきという名目で16歳にして村を追い出されました。迷惑な風習だとは思います」
Q.魔王討伐は進んでいるのでしょうか?
「そもそも魔王城の位置もみんな知らないのよ。方角だけ聞かされて、ただそっちへ歩けって言うだけ! 進んでも進んでもあっちだこっちだ……しか言わない。それじゃあ、分かんないって」
Q.どんどん人の方が魔王だって思えてきますね。
「いや、一応、魔王は魔王で色々悪さしてるし……部下の魔物とかもめっちゃ暴れてるみたいだし……人間はちょっと悪いことしてるだけで」
Q.魔王の目的は何だと思いますか?
「そんな悪い人間の粗を見つけて、人間全部滅ぼすべしとか考えてんじゃないでしょうかね……?」
Q.では、そんな魔王を倒せると思いますか?
「剣を習っていたとは言え、一般人なんですよ! 俺が魔王を倒すって夢のまた夢のまたの夢すぎる……」
Q.でも特殊能力持ってるんですよね?
「ぎくっ?」
Q.隠そうとしないでさぁ?
「いや、隠してる訳じゃなくって。この能力、本当に言わないとダメ?」
Q.絶対に言え。
「……能力は人に嫌われれば嫌われる程、強くなる能力……いつか分からないけど、悪いことをすれば悪いことをする程、それに関わる技を使えるって訳で……」
Q.で、例えば?
「何か凄い圧……例えば、ゴミをポイ捨てして嫌われれば、ゴミを出せるようになるって感じだな。瓶を捨てれば、瓶を生成して投げることができる……みたいな」
Q.魔物の前で悪いことをすりゃあ、いいってこと?
「いや、魔物はあんまり感情がないみたいで……嫌うとかそういうのはないみたいで……対象は人。それも嫌っている人が近くにいないと技は使えないみたいで……」
Q.そう言えば、近隣の村で出禁になった人の似顔絵がありましたね。凄い似てましたが……?
「全部知ってて、聞いてきてません!? ええ! 強くなるために……嫌われましたよ……! 魔物何とかするためにね! 何でこんな能力持ってるんでしょうねっ!? えっ? 瓶をポイ捨てすると、瓶が作れるようになるって……これ見た人を瓶で殴って口封じしろってことですか!? この能力が扱えるとしたら、そりゃあ、本物の悪魔しかいないでしょっ!?」
Q.悪魔に着実と近づいていってますね!
「うるさいわい!」
Q.では、抱負をどうぞ!
「こんなんで魔王討伐なんて無理だろ……! 能力が使えなきゃ、雑魚のままだし……! ああ……最悪だぁああああああああ!」
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