【用語・世界観解説】- ルブリス第13クレイドル・居住区編 -

【ルブリス旋星国】

 崩壊した地球上の対流圏、ネザーレイヤに版図を持つ三主国の一つ。

 青雲のように渦状に点在する13のクレイドルで構成されている。


 国家所有ギルドは『群鴉コールズ』。

 仮想化技術の分野に一日の長があり、三主国の中では最もネザーバトルが盛況。

 サーズは現在、ルームシップの故障により第13クレイドルに停泊中。



群鴉コールズ

 ルブリスで仕事を行う傭機兵マシンナリィが集うギルド。

 リシテアの砦梟オウルズ、モディレトの天鷹ホークスと比べて所属メンバー数は抜きんでているが、その大半がネザバト専門のプレイヤーと化している。

 流れ者が多いのも特徴で、規則も緩め。


 個々の能力に優れた者は多いが、我の強い連中揃い。

 ネザバトのギルド戦・チーム戦のレベルはお世辞にも高いとは言えず、独断専行や投げ専狙いのワンマンプレーは日常茶飯事。

 

 しかし『国家代表戦クレイドルバトル』となるとその破天荒なプレイングが功を奏して意外なほどの好成績に繋がることも稀に良くある。

 

 サーズの所属ギルドだが、本部は元より支部にすら自発的に顔を出すことは珍しく、出向く時は大体が問題を起こして呼びつけられたパターン。

 ちなみに当然ながら今年のギルド所属料は未納。



【クレイドル基本事項・追加解説】

 クレイドルの各区画を構成しているのは、可動型モジュールである大小無数のルームシップ。


 ルームシップは単独でも居住・移動・生産機能を備える万能艦だが、それらがネットワーク的に連結・再編を繰り返すクラスタ構造を取っている。

 その構築は創主国アドミニスより提供された、ネザーの空層ホロウに充満する電子制御用ナノマシン『MF粒子』を活用した最先端の製造技術に支えられており、こうして点からも、アドミニスの支配力はネザー全域に及ぶ。


 尚、各ルームシップは所属する区域セクターの特色・要求レベルに満たないとアドミニス側の管理AIに判断された場合、強制的な移動・隔離が発生。

 場合によっては廃物処理施設行きとなり、難を逃れた物が貧民街スラムを形成するというのが一つのサイクルと化している。


 ちなみに管理AIの処理判定には、厳密なライン・規則性が見受けられないことから、『AIちゃんの機嫌を損ねた』だとか『神の裁き(笑)』だとか度々煽られている。

 何故かネザチャで。



【ルブリス第13ネザークレイドル】

 ルブリスで最も新しいクレイドル。

 前々回に開催された国家代表戦クレイドルバトルで優勝を収めた際に、創主国アドミニスより下賜された恩賞品。

 

 判明している限りは鉱山資源が豊富。

 水源がやや乏しく、食料自給率は低め。


 最新型のクレイドルであるが故に寿命に余裕ある為、移住希望者殺到中。

 他のクレイドルの例に洩れず、移住者のルームシップが寄り集まることで構成されており、〖居住区〗〖商業区〗〖工業区〗〖農業区〗〖保護区〗といった、5つの大きな区画セクターに区分されている。


 以下はその中でも住人にとって最も重要な区画である、『居住区ライフリングセクター』の特色。


居住区ライフリングセクター

 円状に広がる住宅エリア。

 中枢である上層区を起点として整備されている。

 上の物ほどルームシップの質・規模共に大きく、下にいくほど集合型の物が多くなる傾向にある。



【上層区】

 クレイドル内でも強い支配力を持つ富裕層が占有。

 ネザバトの上位常連陣も大体ここで悠々自適の生活を送っている。

 スポンサーが推しているランカーが囲われている例もアリ。


 ルブリスの国家所有のギルドである群鴉コウルズの支部も開設済み。

 本業である傭機兵マシンナリィへの仕事の斡旋といった活動のみならず、ネザバトに関する支援体制を構築している。


 AI制御による生活支援ネットワークが完備されており、高解像度・多機能のネザバト観戦設備も標準搭載。

 個人所有の空中庭園等も多数存在しており、観戦パーティや有名プレイヤーの支援イベントも日常的に開催されている。

 最近は特定のアーマゼストに対する愛好会も発足したりで暇人の巣窟といった風情。

 個人でドローン飛ばしたりしても、ここの連中ならほぼお咎めなしという酷い有様です。

 まねーいずぱわー。

 当然ながら、ネザバトのプレイヤーは全員専用筐体持ちで配信機能も特別豪華仕様版。


 また、複数のコミュロイドを所有する者も多く、整備施設も点在している。

 正式な数字は非公開とされているが、コミュロイドの個体数が人側のそれを越えているのは周知の事実。


 今現在ルブリスでの主流のコミュロイド構成は、ナノパーツリンク駆動+合成神経反応樹脂+獣人型外装を活かしたケモ耳ケモ尻尾フル活用仕様。

 そうしたメインストリームは富裕層の趣味が、ネット配信により下層に流れることで生み出されている。


 ぶっちゃけた話、マクホが持ち込んだミケの影響。

 当然二人は諸々のロイヤリティ収益で左団扇の超絶勝ち組状態。



【中層区】

 上層区の外周を取り囲むように発展。ルブリスからの移住者が主。

 一般労働者階層の棲家。

 ある程度の生産性を持つに至ったルームシップの集合体が公営化された結果、この位置に収まるケースが多い。

 

 逆に単独で生活する者の中には、ネザバトの実力派プレイヤーやコアな人気を持つ配信者が散見される。


 共同化された区画ではネット回線を利用した情報共有・教育システムの構築に力が入れられている。

 住人が所有するコミュロイドの多くはルームシップの生活管理AIとのリンクが図られており、連携業務をこなしつつ、マスターのパートナーとしての役割も担うのが主流の運用法。


 また、若年層のネザバトへの関心も高いことから、専門の教育機関も発足している。

 近年ではプロのプレイヤーがアーマゼストの操縦と構築を分業する傾向が強いことから、そうした教育機関も二分化されつつある。


 専業化を目指す者が多いことへの背景には、ネザバトの運営時間が朝の9時から夜の9時までという短さもあり、『昼仕事の後にガッツリプレイ』というスタイルを半ば拒絶していることも影響しているかもしれない。


 こうした点への隠れた批判や愚痴も含めて、ネザチャへの書き込みの多くはこの中層区で生活する人々のものであり、民意形成の中核ともいえる。

 その民意に大した意味がないのはご愛敬。

 ガス抜きって大事だよねってどっかGMゲームマスターが言ってた。


 小規模なギルドも点在しているが、国家所有ギルドの濡鴉コールズへの人材流出の傾向が強まっており、不満は蓄積している。

 


【下層区】

 中層区の外周にあり、その境界は明瞭。他国からの移住者が主。

 量産モデルの廉価版ルームシップが遊びなく整然と並ぶ、低所得者層の居住エリア。


 食料供給に乏しく、アドミニスにより直接運営される配給ステーションが住人の命綱。

 現実面の娯楽要素は贅沢品である故に、他の区画とは別の意味合いでVR空間での『お楽しみ』が求められている。

 ネザバトに関してもそれは同様で、ほぼ撲滅されたと言われている違法改造者チーターが出現するのも、殆どはこの区画から。

 

 住人の多くが労働に時間を注ぎ込んでいるため、数少ないコミュロイドの所持者は共働きという形を取るか、労働と家事育児のどちらかを分担するケースに分かれる。

 ネザバトでの成り上がりを夢見る者も多い。


 最近ではサーズが『スラムの子供たちにアーマゼストの操縦をこっそり教えている』という噂が広がっており、顔を出しにいく子供たちもいるとかいないとか。



【スラム】

 工業区にある廃物処理場と、下層区の間に自然発生した貧民街。

 他の居住区とは隔絶された環境にあり、生活水準は最低。

 

 特に食糧難が深刻で、工業区や農業区からの強奪を試みるも、監視網に引っかかり『ピー』される者が後を絶たない

 争奪戦も度々巻き起こっており、住人同士の対立化も顕著。


 ネザーバトルの筐体は公営の物がなく、スクラップ品を組み直して利用されている。

 ただしこれは一度はアドミニスからの登録が抹消された物であるため、ネザバトの運営の公式回線にアクセスすることは不可能。

 結果、スラム住人お手製のこれまたスクラップ品から創り出した単一稼働巨大サーバー『フラム・フレイミング』に筐体を繋ぐことでクローズド環境を展開。


『ネザーウォーズ』と銘打った、常時バトロワゲームを地下シェルター内の大型VRディスプレイに投影して賭けバトルに熱中している。

 投げ銭文化もあるにはあるが、どれだけ派手に『壊し壊されたか』が評価の基準なので、死体撃ちオーバーキルは日常茶飯事。

 稼ぎに走った挙句、無駄撃ちをし過ぎて敗北とかもアリアリアリーヴェデルチ。


 サーバーのネーミングの由来は『ちょくちょく熱暴走して地下が爆熱地獄に陥る』から。

 当たり前だが、アドミニスによるチートの監視や罰則もないのでそこらは人力排除。

 今日もイタチごっこでトンデモ違法アーマゼストが爆誕しては爆散し続けている。


 また、当エリアにもコミュロイドも存在はしているが、廃棄体のリストア品か論理破綻ロジカルエラーを引き起こした個体が殆ど。

 中にはマスター認証機能に欠損を抱えたまま稼働する異常個体や、認識機能に重篤な障害を起こした戦闘用バトロイドともいうべき危険個体もいたりと、わりとガチめのディストピア路線まっしぐら。

 

 尚、こうしたネザーウォーズやコミュロイドの一部のデータ・パーツは研究資料としての需要がある。

 このため闇市場ダークマーケットを通して他区画にも流出しており、スラム住人の貴重な収入源となっている。


 こうした環境から住民が脱するには、何とかして金を稼ぎ、まともなルームシップを手に入れて下層区入りを目指すか、公式のネザーバトルに紛れ込みのし上がるかといったところ。


 ちなみにサーズのルームシップ『フェロークス号』は、EP17時点で下層区スラムよりの空き地に不時着状態で居座っている。

 その為スラムに住む者たちからは廃棄待ちの期待を一身に背負っている状態。


 ガキんちょ共が度胸試しに来た際は不審者撃退用の殺傷性セキュリティを切り、サーズ自ら「懲らしめにいってる」らしい。

 とはいえ度胸試しの参加者は増加の一途を辿っており、それに比例する形でサーズの貯蓄も目減りしている。

 なにやってんのキミ。















 こちらはメインの作品です

 是非お越しくださいませ(*ᴗˬᴗ)⁾⁾

 

『君を探して 白羽根の聖女と封じの炎』

https://kakuyomu.jp/works/16818093085888298321  

 

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