「目立ちたくない」が口グセの少年フレイ。
見習い冒険者としてNO.1クランに潜り込み、日々を地味に生きていた――つもりだった。
飲めば騒ぐはバカ4人組。
クエスト同行した先輩は、笑顔でオークの顔を握り潰す狂戦士。
そして極めつけは、深夜の自室に現れた謎のくノ一。
正体は、かつて滅びた島国の復興を狙う忍者集団の密偵。
完璧な隠密で一度も見つかったことのない彼女が、フレイにだけは「見つけられた」。
その理由――
フレイが、とんでもない奴だったから。
これは、最強を隠し通したい地味系冒険者が、気づけば騒がしい仲間と忍者の愛に包囲されていく
バレたら終わる系・勘違い主従ファンタジー!
ドワーフのような異種族がいる世界観の王道ファンタジーで良いかと思います。
話の分類としては俺TUEEEですね。
主人公が何故かとても強いです。オークを倒すくらいなら武器など要らぬといった勢い。
この辺が好きかどうかがこの作品を薦められるかどうかの境界線ですね。
私が確認した部分には、彼が何故そこまで強いのかは理由がありませんでしたので。
理由があって強い主人公(ゴブリンスレイヤー、悟空、ダイ)では無いのではないかと。
彼らの場合は、過酷な修行、そもそも地球人では無かった、伝説の竜の騎士の血筋。
そういう理由があったわけで。
無論、理由なく強い主人公は全部ダメであるということは全くありません。
(菊地秀行先生の作品の主人公は、大体が理由なくメッチャ強くて加えて超絶イケメン)
そして当然、今後理由が出てくるかもしれませんので、この指摘が的外れである可能性は大いにあるのですが。
ただ社会人読者には、戦いのシーンでイチイチハラハラしたくない層があり、そういう人には薦められるかと。
物語としてはコメディ色強め、だけど敵はガチ。
そんな感じでしょうか。