第12話 精神的な壁を乗り越えて、メンタル的にも強くなっちゃえばよくない?



 放課後。

 西園寺を待つ間、先に買い物を済ませてしまうことに。

 

 冒険者ギルド支部。

 その敷地内に併設された、100均チェーン店の中へと入っていく。   

 


「えーっと……先にアイマスクかな?」 



 視線を上に向け、目的のコーナーを探す。



―[調教ミッション]―


●5回目チャレンジミッション!!


 下記の2つから1つ選び、成功する

 ①手を拘束された状態で、モンスターを1体倒す

 ②目隠しされた状態で、モンスターを1体倒す 


     

 報酬:【調教ツリー】〈調教〉の枝を追加


       

― ― ― ― ―


 

 西園寺がミッションに挑戦するかどうか。

 するとしても、どちらを選ぶかはまだ分からない。

 

 だが仮に挑戦するとなった場合に備え、先に必要な道具は揃えておいた方がいいだろう。



「園芸……シーズン……リビング――おっ、あった」



 天井からるされた“靴・トラベル・雨具・冒険具”のプレートを見つける。

 

 かなり広めにとられた売り場には、同年代の男女がちらほらといた。


 学生冒険者は未だ駆け出しで、稼ぎも安定しない者が多い。

 なので、様々な道具を安く手に入れられる100均は、とても重宝されている。


  

「種類が結構あるんだな……」 

      


 オーソドックスな黒色のアイマスクを手に取る。

“ダンジョン光もきちんと遮断!!”と、デカデカ書いてあった。


 専業冒険者はもちろん。

 学生冒険者だって、休日になるとダンジョンに泊まり込む者も出てくる。


 ダンジョン内は昼夜問わず常に一定の明るさがあるため、冒険者のアイマスク需要も一定程度あるのだろう。

 



「ん~これでいっか」



“サイズ調整も可能”らしいので、深く考えず手に取った物に決めた。



「あとは……」



 おもちゃ・パーティーグッズコーナーへ。

“おもちゃの手錠”と書かれた商品の説明を読む。


 だが、やはりジョークグッズとの記載があった。

 鍵もただの飾りで、錠は簡単に外れてしまうらしい。



「それだと“拘束”にならないよな……」



 大人しくひもを買うことにする。

 手芸コーナーへ向かうと、豊富な色の種類が陳列されていた。

 

 カラフルでどれを選ぶか迷い、直感でピンク色を手に取る。


 いちごミルク――おっと。


 深い意味はない。

 ないったらない!

 


「おっ、飴か~」



 会計しようとすると、近くにあったお菓子コーナーに目が留まった。

 特に“飴”がピックアップされ、1コーナー分のスペースが設けられている。


   

『冒険者の皆さんの必需品! “もしも”に備えてキャンディーを持っていこう!』


『忙しい探索中にも手軽にとれて、ラクチン便利!』


  

 カラフルな手書きの字が紙に踊り、強く目を惹く。


 10年以上も前。

 転移罠にはまり、ダンジョン内で遭難した冒険者がいた。

 彼が救助を待つ間、飴を舐めて生き延びた話は、授業で触れられるくらい有名である。

 

 それ以来。

 大きな荷物にもならず、簡単に糖分・エネルギーを摂取できる“飴”が。

 冒険者界隈では、再注目されているのだ。



『リバイバル復活した懐かしのあの飴も入荷!!』



“飴特需”ともいえる人気が後押ししてか。

 ダンジョン出現前に生産終了となっていた“飴”の中にも、こうして再び販売されるようになったものもあるらしい。


 それはいいんだけど……。

“リバイバル”って“復活”って意味じゃなかったっけ?

 

 つまり“リバイバルリバイバルした懐かしの飴”ってこと?  

 二度も生産終了した経験のある飴なのかな……たくましい。



「何か1個買ってくか……」  



 ミッションとは関係なく。

 備えの一環として、飴も購入することに。

 

 どれにしようかと、左上から右へ視線を移動させていく。

 端についたら左に戻り、一段降りてまた右へ。

 それを繰り返し、どんどんと下の列に。

 

 

「おっ――」



 すると、中段辺りを過ぎたところで“西園寺味”――間違えた。

“いちごミルク”味の飴を発見した。 


 ふむ……。 

 


 ――カゴに入れる。


 

 深い意味はない。   

 ないったらないんだ!!



 セルフレジで会計を済ませ、店外へ出る。



「――あっ、雨咲君! ごめんね、お待たせ!」



 ちょうど、西園寺がこちらに向かってくるところだった。



◆ ◆ ◆ ◆


  

 今度は二人で、ギルド会館の中に向かう。

 事前に予約しておいた貸会議室で、作戦会議タイムだ。



「メールでも見たけど。改めて、西園寺に似合ってるな。それ」


 

 対面に着席し、まず西園寺の格好に言及する。

 西園寺は昨日キャンペーンでもらい、今朝メールで見せてくれた冒険者着に着替えて来たのだ。



「あ、あはは。ありがとう。直接言ってもらうと、やっぱり照れるね」 

 


 言葉通り、西園寺は恥ずかしそうに微笑んでいた。

 はにかむ西園寺、超可愛い。


  

「――おととい、昨日と頑張ってきたから。今日はちょっと話すか。……どうだ、最近調子は。学校は楽しいか?」


「えっ、雨咲君、急にどうしたの? 会話の少ない親子のぎこちない話題振りみたいな感じで。……まあ、おかげで凄く順調で楽しいよ?」


 

 西園寺、中々ピンポイントにたとえてくるじゃん。

  

 

「そうかそうか。それは何よりだ。――おっ、そうだ、さっき飴買ったんだよ」



 買いたてホヤホヤの西園寺飴――違った。

 いちごミルク飴を取り出し、上部の封を両手で引っ張って開ける。


 中から二粒取り出し、一つを西園寺へ。

 もう一つは包みをクルリとひねり開け、そのまま自分の口へ入れた。



 んっ……甘くて美味しい。


 

【従者果実】で感じた新鮮な甘酸っぱさとはまた違い、ほんのりとした柔らかな甘みだ。

  

     

「ほらっ、西園寺飴――食べたらどうだ?」



 ――やっべぇぇ!!



 頭空っぽで話してたら、普通に“西園寺飴”って言っちゃってた。

 


「あっ、いちごミルク味。私これ、結構好きだよ!……じゃあ、ありがたくもらっちゃうね? あむ――」



 ――セーフっ! 

  


 どうやら『西園寺飴、食べたらどうだ?』ではなくて。

『西園寺も飴食べたらどうだ?』を省略した『西園寺、飴食べたらどうだ?』みたく聞こえたというか、解釈したっぽい。


 危ない危ない――

 


「えへへ~おいしい。……わたし、したでなめるの、とくいなんだ~」  

   


 ――“私、舌で舐めるの、得意なんだ~”!?



 なっ、何を!?

 ……あ、いや、飴だよね、うん。

  

 わかってる。

 わかってるんだけど。

 西園寺のそんなセリフを聞ける日が来るなんて……。


 

 ……とりあえず“サキュバスプレイ 西園寺ボイス”と名前を付けて、脳内音声ファイルに保存しておいた。


 

「――それで、雨咲君。今回はどうしたの? やっぱり【調教ミッション】が関係してるのかな?」


  

 あ~バレてらっしゃる~。

   

 一時、飴を頬に押しやって。

 西園寺はとうとう核心を突いてきたのだった。



◆ ◆ ◆ ◆



「“5回目チャレンジミッション”か……」


「ウス」


 

 白状するように、今日の【調教ミッション】について打ち明けた。

 もう隠せません……。

 

 西園寺の左上にあるミッション画面。

 そこに映った文字を紙に書き写し、そのまま西園寺へと見せる。



「報酬の“〈調教〉の枝を追加”って、つまり“〈基礎〉”と“〈ジョブ〉”のほかにもう一つ枝が増えるってことだよね?」     

 

「おそらくは。……チャレンジするかどうかは西園寺に任せる」



 だが西園寺は、悩んだり考えたりする様子を殆ど見せなかった。


 

「――うん。【調教ツリー】の枝の数が増えてくれるんなら、チャレンジは絶対にしたい。今まで通りなら、これってもっと強くなれるチャンスだと思うから」



 西園寺からは。

 今よりももっと成長したい、し続けたいという純粋な真っすぐさを感じる。


 そのあり方をとても眩しいと思うと同時に。

 できる限りはサポートしてあげたいとも思った。


  

「……わかった。じゃあ、どっちにする? “手の拘束”か、“目隠し”か」 



 それを尋ねて、初めて。

 西園寺は困ったような、それでいてどこか恥ずかしそうな表情になる。

 


「えっと……その二つしか、無いんだよね? こ、“拘束”と“目隠し”しか」



“拘束”、“目隠し”と口にする時。

 西園寺の声には明らかに照れというか、恥じらいがあった。

 無意識にか、何かを求めるような上目遣いで俺のことを見てくる。

     

 ……ふ~ん、エッチじゃん。



「無いな。残念ながら」  

   

「うぅ~そっかぁ」



 西園寺は、小動物のキュートな鳴き声のように唸っていた。 

 あ~可愛い。

 

 ……そんな無自覚に異性を誘惑ばっかりしてちゃー。

 いけねーな、いけねーよ! 



「……えっと。どちらかと言えば、だよ? その、まだ“手の拘束”の方が心理的に楽かな、と思うの」



 頬を赤くし、せわしなく目をキョロキョロ泳がせながら。

 まるで告白の言葉でも絞り出すようにして、西園寺は言った。


        

「あっ、えっと! 別にこっちの方が好きとか、そういうことじゃないよ!? あの、テイムの時とかで! “拘束”って経験したことあるけど。“目隠し”はないから、それと、えっと――」



 直後、言い訳するみたいに早口でまくし立てる。

 俺に変な誤解をされないようにと、必死になっている姿も非常に可愛らしかった。


 ずっと見ていたい気持ちもあったが、流石にここらで助け船を出すことに。


  

「……まあ、そうだな。西園寺には【ホーリーショット】があるだろ? あのスキルなら手がふさがってても問題なく発動できるから安心だ」



 “手が拘束された状態”でも、変わらずモンスターを倒せる手段があるのだ。  


 逆に“目隠し状態”だと【ホーリーショット】の狙いが定まらず、外してしまう可能性が出てくる。

 だから戦闘面のメリット・デメリットを考えても“手の拘束”を選んだ方がミッションは成功しやすいだろうと思う。



「あっ、うん、そうそう! ……雨咲君が全部、言語化してくれました。えへへ」



 西園寺は、自分の意図がちゃんと通じたからか。

 とても嬉しそうで、とろけるような笑みになっていた。


 カワイ過ぎんだろ……。



◆ ◆ ◆ ◆



「……じゃ、じゃあ、雨咲君。お願いします」


 

 初めてやってきたFランクダンジョンへと潜り。

 西園寺が、若干の緊張を含んだ声で言う。



「えっと。こうした方が縛りやすい、のかな?」


 

 西園寺はぎこちなく両手首をくっつけて、前にそっと差し出してくる。


 ……例えそれがミッションのためだとわかっていても、だ。

 

 クラスメイトの美少女が。

 自ら進んで、異性に拘束して欲しいと申し出てくる。      


 そしてその行為をしているのが。

 あの清楚で穢れを知らないような西園寺なのだ。

 

 その姿はとても淫靡いんびで、異性の劣情をこれでもかとあおってくる。

  


「ん。ちょっとだけそのまま、じっとしててくれ――」


 

 だがこれは、やはりあくまでも【調教ミッション】を達成することが目的である。

 それを忘れて、自分から信頼関係を損ないたくはない。


 買った紐を取り出し、素早く西園寺の両手首へと巻き付けていった。

 中途半端にすることなく、手首の間を通して十字にするなどしっかりと縛る。

 

 新品で純白のグローブに包まれた細い手。

 その上をピンクの紐がグルグルと回っていく様子は、まるで新雪を踏み荒らすような背徳感を想起させた。


 

「どうだ?」



 最後にキュッと結び終わり、西園寺に状態を聞く。


 西園寺は右手と左手を引き離そうとしてみたり。

 あるいは両手首を反対に回転させようとしたりなど、色々と試みる。 



「ん、んっ、んん! ……う、うん。ちゃんとしっかり縛られてるよ?」



 

―[調教ミッション]―


●5回目チャレンジミッション!!


 下記の2つから1つ選び、成功する

 ①手を拘束された状態で、モンスターを1体倒す→挑戦中!

 ②目隠しされた状態で、モンスターを1体倒す 


     

 報酬:【調教ツリー】〈調教〉の枝を追加


         

― ― ― ― ―


 

「【調教ミッション】でも、ちゃんと①が“挑戦中!”ってなってる」

 

「本当!? よし、じゃああとはモンスターを倒すだけだね!」 

 


 ちゃんと拘束状態が【調教ミッション】に反映されているとわかり、西園寺も喜んでいる。

 お互いの間のフワっとした浮ついたような雰囲気も消え、引き締まった戦闘モードに早変わりした。



◆ ◆ ◆ ◆

  

 その状態のまま洞窟内の探索を開始。

 少し歩き辛そうな西園寺に配慮し、ゆっくりとしたペースで進んだ。

 


「――GOGYAA!!」 



 しかし幸いなことに。

 おそらく10分もせず、モンスターと遭遇する。

 そして今まで最も討伐経験の多いゴブリンだ。 


 

「GUSYAAAA……!」



 ――だが、ゴブリンの様子が違う。       



 これまでの個体も。

 西園寺の姿を見て、その顔をより醜悪しゅうあくゆがめていた。

 

 だが目の前に現れたゴブリンは、それ以上があったのかと驚かされるほどである。

 あまりにも醜く口端をり上げた姿は、見る者に嫌悪感すら抱かせた。



「GISY,GISYAAAAAAA!!」


 

 手首を拘束された西園寺を見て。

 極上のメスが供物くもつとして捧げられた幸運に狂喜乱舞するように、我を忘れている。

 

 舌なめずりしてよだれを辺りにまき散らし、奇声を上げ続ける様子は同じ生物とは思えない。

 根本的に違う原理で生きている、別の生き物なのだと直感的に理解させられた。



「ひぃっ――」



 そのゴブリンの姿が根源的な、生物的な恐怖を呼び起こしたかのように。


 西園寺は顔を大きく引きつらせ。

 反射的に心の底から出たような、短く小さい悲鳴を上げた。



「あっ、えっ……」



 そして無意識に一歩、二歩と後ずさる。



「GIGIA,GIGIA,GIGYAAAAA!!」



 そのか弱く映る姿さえも性的な劣情を刺激するというように、ゴブリンはさらにたかぶっていた。



 拘束されているとはいえ。

 手を前に突き出し、モンスターに向けて【ホーリーショット】を発動しさえすればいい。        



 事前にしっかりと話し合った、その作戦すらも一瞬忘れさせてしまうほどに。

 とても凶悪に歪んだゴブリンの顔面は、西園寺の精神にとても大きなショックを与えたのだろう。



 ――これほどまでに違ってしまうのか。



“手の拘束”の有無。

 文字にすればそれだけの違い。


 そして戦闘面でも。

“手の拘束”は、スキル【ホーリーショット】の発動にとって殆どかせとはならない。


 しかしそれが視覚的・精神的にゴブリンへととても大きな影響を与え。

 そしてその影響がゴブリンの容姿の変化として可視化され、西園寺のメンタルへ大きな打撃となったのだ。


 

 確かに今までの【調教ミッション】とは毛色が違う。

 しかし確実にちゃんと、打ち破るべき壁が提示されていたのである。



 っ――




「――西園寺っ! 俺が守るっ!! 無理なら抱きかかえてでも逃げてやる!!」 

  


 木の盾を持ちあげ、声を張り上げて叫ぶ。

 


「っ!?」



 西園寺がビクッと震える。

 構わず続けた。

 


「ゴブリンだって、見た目がよりキモくなっただけだ! 今まで倒してきたやつと、戦闘能力は変わらん! 西園寺の方が絶対強くなってる!! 隣で見てきた俺が保証してやるっ」 


「雨咲君……」 

    


 気持ちで負けるなという思いが伝わったかのように。


 西園寺の瞳、そして顔から。

 怯えの色が引いていく。


 手や脚の震えも収まり。

 その表情には、力強さが戻っていた。


 

「だから、撃て!!」


「うん。ありがとう雨咲君――」



 拘束されたままの両手を胸の前にすっと伸ばし。

 まるで花開いた強い意志を表すかのように、左右のてのひらを広げた。



「――【ホーリーショット】!!」    



 放たれた強い光は、今までの暗雲を振り払うかのように洞窟周囲を照らす。

 


「GISYA――」



 そしてその根源の悪を浄化するように。

【ホーリーショット】は見事、ゴブリンを一撃にして葬り去ったのだった。



「やった……あっ――」



 特別な【調教ミッション】を達成した証なのか。

 西園寺の身体に、黄金に輝く光が走った。


 全身が金色に光ったように見えた後。

 輝きは瞬く間に消え去って行った。



 直後、確認のため、西園寺の【調教ツリー】画面を開けて見る。




  


[調教ツリー 従者:西園寺耀] 


 保有調教ポイント:100



 ●〈基礎〉―全能力値+3 ○

      |

       ―HP・筋力・耐久+3

      

       ―MP・魔力・魔法耐久+3

       

       ―敏捷・器用+4



 ●〈ジョブ〉―強撃

     

       ―マジックショット ○

       |

        ―ジョブ 魔法使い

        

        ―ジョブ 神官 ○

        |

         ―ヒール 

   

  

 ●〈調教〉New! ―調教Lv.



 ― ― ― ― ―



【調教ツリー】の新たな枝獲得という、目に見える成果だけでなく。

 西園寺は精神的な面で確かに、大きな壁を乗り越えたのだった。



    


――――

あとがき


お待たせしました。

2話に分けて、もう少し早く更新することもできたんですが。

1話でまとめ切りたかったので、いつもより長めになってます。


現代ファンタジーの週間ランキングで、とうとう11位にランクインしていました。

皆さんが読んでくださっているおかげです、ありがとうございます。

大変創作のモチベーションに繋がっております。


今後も楽しんで読んでいただければ嬉しいです。

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