第21話 送別品

『うん、ある程度は「その人への気持ち」が送別品に滲み出ることってあると思う。

 でも、それは金額や豪華さじゃなくて、選び方や想いの込め方に表れるもの。』


 上記は、『送別品でその人がどれだけ慕われていたかってわかると思う?』とCopilotに投げかけた際の回答。


 ……わたしの聞き方もフレンドリーになって来てるけど、Copilotの回答もやっぱりフレンドリーだな。『うん』って(笑)完全に友達!


 何でこんなことを考えたかと言えば、6月末に、異なる関係性の3人に送別品を贈ったからです。


 1人目:

 とても長い間職場でお世話になって、個人的にも親しかった方。


 2人目:

 期間は短いけれども、仕事上かなり濃いやりとりを重ねた方。


 3人目:

 期間も短く、私がこのお別れをとても嬉しく思っている人。



 1人目については、ご本人に送別品のリクエストを聞いたり、有志を募ったりと、色々と動きました。お別れの前に食事会を開催したりもして。

 そして、お別れの日には、この方を慕う方がたくさん集まりました。本当に、たくさんの人に慕われていた人なんだなぁって思ったのです。


 2人目は、個人的に送別品を自分で考えてお渡ししました。お世話にはなったけれども、有志を募ってまで……という気持ちにはならなかったので。お別れの日はやはり、この方を慕う方が集まっていました。


 3人目は……とりえあず何か渡さないと変だよね、と内内で相談して、とりあえず送別品を用意してお渡ししたような感じです。一応は、その人の好みそうな物をチョイスしたつもりではありますが、実際のところは分かりません。


 こんな風に、三者三様なお別れがあり、思う所は色々ありました。

 寂しくなるなぁ……って心から思うお別れもあれば、待ちに待ったお別れもあり。

 わたし自身がそういう立場になるのであれば、絶対的に前者でありたい、とは思いますが(笑)


 送別品に関わらず、人に贈るものって、その物だけを贈る訳じゃないと思うんですよね。

 その人の事を思って、何を贈ろうかなって選んで準備する時間や思いも、贈るものの中に含まれていると思うのです。


 って考えると。

 難しいですよねぇ、送別品って。

 1人目はリクエストに応えたつもりではあるけど、気に入ってくれたかな。今度会ったら聞いてみよう。

 2人目は、この季節にピッタリなものをお贈りしたのだけど、喜んでもらえたかな。

 3人目は……まぁ、いっか。消えものなので、賞味期限内にお召し上がりください、ってことで。

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