レベル1から神話級へ!魔王軍の最底辺兵士だけど、バグ技で世界を救う
katura
最強ゲーマー、異世界に転生
目を覚ますと、そこは荒れ果てた戦場だった。 土埃が舞い、遠くでは剣戟の音と怒号が響いている。肌を刺す冷たい風が、俺の意識を完全に覚醒させた。
「……は?」
俺は確か、家のベッドで寝ていたはずだ。いや、その前に……。
頭の中を遡る。昨夜はオンラインRPG 『エターナル・ワールド』 をプレイしていた。俺はこのゲームのトッププレイヤーで、攻略法や裏技、さらには 「バグ技」 まで完璧に把握していた。 新しいダンジョンの最適ルートを検証するために、ほぼ三日間、寝る間も惜しんでプレイしていたのを覚えている。 そして……そうだ。最後に感じたのは、強烈な眠気と頭痛――いや、まさか……。
俺は、 ゲームの世界に転生したのか?
状況を把握するために、俺は自分の体を確認する。 手にはボロボロの剣――いや、 もはや木の棒 と呼ぶべき代物。 服装もひどい。防御力ゼロの ボロ布のような鎧。 周囲には、同じような格好の兵士がちらほらいる。
「おい、新入り! さっさと前線に出ろ!」
いきなり怒鳴り声が飛んできた。声の主はガタイのいい男。鎧こそ俺よりはマシだが、どう見ても 雑兵クラス のキャラだ。
「……いや、待て待て待て」
俺は両手を振って制止する。 なぜ俺が戦場にいる? なぜ俺がこんな格好をしている? なぜ俺は、最弱の雑兵になっているんだ!?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。