第2話

基本一夜限りで終わる関係なので面倒なこともない。

今は彼氏を作るより適当に遊んだ方が性に合っているのだ。

だからクラブの男も次を期待するとかは全くない。

体の相性は悪くなかったと思うので、また機会があったら遊んでもいいかなくらいだ。


いつの間にかラインを交換していたようで、相手の『また会おうねー』からなんとなく会話も続いていた。

返信スピードも丁度良いためこちらも返しやすい。


一度遊んだだけで面倒臭くなる男もいるので、今回の相手はかなり当たりだったといえる。


ただ、適当な私としては予定を合わせてまで会うというのが少々面倒で、相手から空いてる日を聞かれてものらりくらりと躱していた。





そんなある日。


『今日はどこで呑んでるの?』


既に相手も予定を合わせる気がなくなったのか、最近はどうでもいい世間話しかしていなかった。

といっても、お互い返信が遅いので1日に1往復がいいところだ。


今日は珍しい質問がきたのでなんとなく既読をつける。

丁度友達がトイレに行ったタイミングだったので『渋谷だよー』とだけ送って違うSNSを開いた。

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