第2話

 その日、古村迅は十七歳にして初めて剣道部をサボり、四角い顔をした顧問が真っ赤になって怒る姿と、母親が狼狽する姿を交互に想像しながら図書館に来ていた。サボった理由は大したことがない。


「迅くん」


 それほど広くない町立図書館の奥。郷土史などが置かれた棚の前に立っていると、同じ学年で別クラスの浅野美織がススっと寄ってきて、鼓膜をちょうどくすぐるような小声で話しかけてきた。


「本当にサボっちゃったの?」

「そっちこそ」


 美織はポニーテールの毛先を指先でいじる。


「私はちゃんとお腹痛いっていったもん」

「仮病じゃん」


 美織がムッとした顔をしてから手を後ろで組んで笑った。鼻が低いが、小顔で、目がかわいい。ピアノを習っているらしいがそれを聞かせてもらったことはない。真面目で大人しい優等生、それが彼女のイメージだろうと思っている。


「ていうか、迅くんの方がサボるイメージないのにね」

「んー……そうか? まあでも、真面目にしといて損はないっていうか……」


 言葉を濁してちらっと美織を見た。

 女子は教師陣から目を付けられようともスカートを短くして履くものだが、美織は規定通りの丈で、体育でも長袖長ズボン。日に焼けると困るからと親が学校にわざわざ半袖を着せないよう連絡を入れているほどだ。

 そんな美織の太ももに痣があることを知っているのは、化学準備室で少し、親密なことをしたからだ。あの時、わざわざ理由は聞かなかったが、何だ自分と似た境遇の子もいるのかと思った。

 美織と自分の違うところは叩く相手が生きているか、死んでいるかくらいだろう。


 剣術の師匠であり、父親であり、内出血が治った後も背中が黒ずむほど迅に木刀を打ちつけてきた男は、迅が中学の時にぽっくりと死んでしまった。

 美織は少し困ったように眉尻を下げてふふっと笑った。かわいい。

 迅の父親の死因は脳梗塞だった。誰もいない道場で倒れたらしく、そのままこの世を去った。鬼や悪魔のような恐ろしい人だと思っていたが、棺に入った姿はやけに老けて、小さく見えた。

 迅は涙を流す母親の傍らで、葬儀の忙しさだけを感じていた。家は少し広く感じ、父親の視線を気にしなくていいのは快適だったが、元々気弱で、子ネズミのような母親は葬儀からふさぎ込むことが増え、この何年かでまた痩せたような気がする。

 今日も学校から連絡が行けばまた胃の痛そうな顔をするのだろうか。それとも隠れて出て来ないだろうか。


「この後、うちの道場に来る?」

「そっか、剣道場だもんね……もうやってないんだっけ」

「何か、親父がそうしろっていったらしくて。こっから歩いて十分くらいのとこなんだけど……。俺、鍵持ってるから入れるよ」

「じゃあ、行こうかな。これ借りてくる」


 郷土史の棚から一冊引っ張り出した。

 来月、市民センターで地元の歴史に関係する作文のコンクールがあり、美織は学年代表に選ばれていた。

 どおりで合流場所にこんな場所を指定してきたわけだと納得する。

 正直なところ、邪な気持ちで道場に誘った。二人きりになりたかった自分を少し恥じて手の甲をつねった。美織と、ひょっとしたら準備室でしたことより先に進めるかと期待していたが、そんなことにはならなそうだった。

 本を借りる美織と一緒に受付を後にする。玄関わきにあるロッカーから防具が入った鞄と竹刀の袋を引っ張り出した。鞄を肩にかけ、竹刀も背負う。


「剣道部って、荷物かっこいいよね」

「そこは俺も気に入ってる。重いけど」

「日々鍛錬、ですね」

「そうですね」


 美織に手を差し出すと、ぴょんと跳ねるように手を握ってくれた。指が長い。そして顔に似合わずたくましい手をしているのは幼い頃から弾き続けたピアノのためだろう。握力も女子にしては強いらしい。

 迅もその辺は負けていない。男子の中でも群を抜いて力が強く、手もゴツゴツしている。どういう末にそうなったか考えれば何も嬉しいことはないが。


 父親は剣士としてはかなり名が知れた人だった。道場に通う人も多く、師範としてとても慕われていた。絶対的に強く、生徒には鷹揚な態度で接する完璧といってもいい人だった。

 だが、息子には違う。

 期待をかけていたから。

 そんな言葉ですませるには厳しすぎたのではないか。

 文字通り、血の滲むような努力を強いられ、吐くほど走らされた。物心がついた時からだ。ずっと父親が怖くて木刀を握り、弱い、弱いと罵られながら何千何万と素振りを繰り返させられた。


 父が恐ろしかった。

 立ち合いでは毎回打ちのめされた。防具を付けた大会で多少勝ち上がり、賞をもらったこともあったが、その時も褒めるどころか、軟弱ぶりを罵るのが迅の父親だった。

 だからそんな男が亡き今、すでに今背負っている荷物は惰性の産物に成り下がっている。部活に出たところで練習場の端で素振りしかさせてもらえない。そしてついに、今日は一度も剣を握っていない。父に化けて出られたら呪い殺されるかもしれない。


 そう考えて、つい鼻で笑う。

 罰の痛みが消えた今、剣を握る気はなくなってしまっていた。あんなものはただ、暴力に耐えかねて、逃げるように振るうだけだ。腹にめり込む木刀、肩に食い込む木の硬さをいまだに鮮明に覚えている。ただ、がむしゃらに。その痛みから逃げたくて振るっていただけの木刀に何かを期待されても、困る。誰もが尊敬する剣士だった父の血を継いで生まれたというのに、才能は全くなかった。

 美織を連れて道場へ行く。石塀で囲まれた木造の建物。それほど広くはないはずだが、賑わっていた頃を知っている迅には表の庭から、玄関までがらんとしていて、やけに大きな建物に感じられた。


「お邪魔します」


 木のにおいがする玄関。先に入った迅について入った美織が小さな声でいう。

 靴を脱ぎ、道場に入る。入り口にどさっと荷物を下ろした。入って左手に立派な神棚がある。神棚にはあんなものをどう使うのかと思わせるような大刀が納められていた。

 美織がすうっと道場のにおいを嗅いだ。


「木のいい香り」

「奥に給湯室と、控室があるから。課題はそっちでやろう」


 美織の手を引く。だが、美織は神棚の方を向いたまま動かなかった。


「……美織?」


 美織は神棚の方を向いたまま固まっている。一点を見つめて呼吸すらしていないのではないかと思うほど。

 そして、間もなくのこと。

 とてつもない寒気を感じた。心臓が締め付けられるほどの冷気だった。

 つい胸を押さえる。

 美織は大丈夫かと顔を上げた時、彼女の頭が揺れた。バタリと板の間に倒れる。


「っう……」


 受け止めようとしたはずだが体が動かなかった。

 何かに縛られているかのように腕や足の動きが引きつっている。

 指先さえ思うように動かない。

 何かおかしい。それなのに道場の外は相変わらず午後の明るい陽射しに照らされている。ただ、ここは凍えるほど寒かった。


「うっ、う……っ」


 倒れた美織がうめいた。ビクンっと突き上げられたように痙攣し始める。鼻血がだらりと流れた。うめき声を吐いていた口からぶくぶくとピンク色の泡が溢れ出した。


「み、美織」


 名前を呼んだが反応はない。ぐりっと見開いた目。そこからも僅かに出血し始める。


「美織っ……!」


 一体、何が。

 見てもいない父の最期の姿が浮かんだ。

 だが美織が急病で倒れたのだとしても、今、自分はなぜこんなに動けないのか。救急車を呼ばなければと思うのに、制服の尻ポケットに入っているスマホに手を伸ばすこともできない。


 やばい。

 どうして。

 不味い。

 不味い……。


 焦りばかり先行する。

 その焦りを加速させるように、美織の頬に触れる何かが見えた。


「あ」


 突然見え始めた黒く細い糸のような。縮れた髪の束のような。

 ぼさぼさの、女の髪の。


「う、あ……」


 あり得ない。

 間違いなく最初、ここに絶対にそんなものいなかった。

 だが今ははっきりと迅の目に見えていた。美織の体の上に馬乗りになる、髪の長い、長い女。青い筋が走る白い肌をしている。手足は天井に漂う蜘蛛のように、不自然に細く、関節はいくつもあるように見えた。


 全体が見え始めて、何が起きているのか目の当たりにする。

 美織の体を髪ががんじがらめにしていた。よく見れば、迅の手足も床に縫い付けられるように髪に縛られている。

 いや、そもそも、この化け物を女……と呼ぶべきなのだろうか。

 むき出しの眼球。ぽっかり開かれた洞穴のような口。

 ぬるぬる淀んだ目で美織の顔を覗き込む。その体からゆらゆらとガスのようなものが溢れ、美織の体を包んでいる。

 化け物の真下にいる美織はゲボッと真っ赤な液体を吐き出す。血だ。

 血を吐いている。

 怪物は美織の体を抱きかかえるようにして持ち上げ、ずるりと白い首を伸ばした。


「あ」


 洞穴のような口が広がり、美織を頭から飲み込もうとする。


「や、やめろっ!」


 がむしゃらに髪を引きちぎった。


「美織、美織!」


 なおも絡みついて来る髪を引きずりながらやっとのことで駆け寄った。だが、縛られた美織を抱き寄せるので精いっぱいだった。

 ごぼっと美織が吐き出した血が服にしみこむ。

 分からない。今、自分はどうしたらいいのか分からない。


 このままでは絶対に、殺される。

 見たこともない化け物に。

 長い手足を床につき、檻のように化け物が美織を抱きかかえた迅を囲み込む。

 死ぬのだろうか。

 こんなところで。

 棺の中。血の気のない顔でやけに小さく見えた父親の姿に自分が重なった。

 ちっぽけで、無力な。

 化け物の口がぐわりと広がる。美織の頭を強く抱きしめた。


『手を伸ばせ』


 不意に低い男の声が聞こえた。

 耳の中で直接話されているような近さだった。

 その声に導かれるように、というのか。半ば無意識で迅は掲げるように手を伸ばした。

 何かが手に触れる。硬い。

 掴んだ瞬間に体が何をどうするのか分かっているようだった。


「――うああっ!」


 両手で引き寄せ、勢いをそのままに返し刀で目の前の化け物の顔を斬り付けた。刃物が肉を断つざらりとした感覚。

 顔を両断された瞬間にぶつぶつと黒いものを噴き出す。

 そして、煙のように消えた。

 道場に張り巡らされるようだった髪も同じように消えていき、午後の明るい陽射しが差し込む稽古場が目の前に広がる。

 迅がいつの間にか掴んでいたのは、神棚にかけられているはずの大刀だった。

 ぞっとしてそれを放り投げ、自分の足元でぐったりしている美織を慌てて抱き上げた。


「み、みお……美織、美織!」


 名前を呼ぶがぐったりしていて起き上がらない。顔は血で汚れて酷い有様だった。


「美織、美織っ」


 服で血を拭う。

 手が震える。

 名前を呼び続ける。


 ぐったりした美織が目を開けたのは、突然のことだった。

 ぱちっと大きく見開かれた目が一瞬、ぎゅるりと回った気がした。だが、二度、三度と瞬きをすると、むくりと体を起こす。


「美織、よ、よか……」

「何もよくはないぞ」


 美織が首を回して、いった。

 どこか古風な話し方への違和感。起き上がる動作。血で濡れた顔を手で拭う荒っぽい仕草が、まるで別人だった。


「え……」


 迅は美織の皮を被った何かから這って離れる。

 そいつは道場を見渡して、それから刀を指さした。


「偃月は偃月だ」


 エンゲツ。

 美織の顔で迅を冷え冷えと見据える。

 彼女のいうそれは確か、大刀の名前だった。






 道場の神棚にかけられている大刀には言い伝えがあった。

 国に文化財の指定を受けた歴史ある刀ということは地元の人間なら誰でも知っている。無造作に神棚にかけられている理由は、ただ、ただ、そうせよと古村家に代々伝えられてきたからに他ならない。

 偃月を使っていたとされる侍にあやかり、剣道を教える寺子屋が江戸末期に設立され、剣道場として今日まで継承されてきた。だが、何度も天災に見舞われ、元の持ち主に関する詳しい伝承などは途絶えた。

 ただ、この場所に留め置き、大刀【偃月】が自分の意志で持ち主の元へ帰る時まで見守れという言い伝え以外、何も残っていない。

 刀の意志で、なんて話。

 真面目にそんな話をする父親の頭の方が変だったのだと思っていたのに。


「偃月……」

「そうだとも」


 じっと、美織の顔で、だが、美織とは全く違う眼差しで見つめてくる。


「木偶の坊、この偃月の話をよく聞け」


 目の前で起きていることがまだ信じられないが、偃月にぐっと肩を掴まれてはっとした。


「え」

「しゃんとしろ。この娘の命はお前にかかってる」


 偃月が、トントンと自分の胸を指先で叩いた。

 この娘。

 美織の命が。


「どういうことだ」


 偃月は腕を組み、低く美織の声でうなった。


「……今、お前が見た化け物がいたろう。この娘はあの化け物に呪われた。祓わなければならないが、実体を持つほど強い邪鬼の呪いを打ち消せるような神社仏閣は現代にはもうない」

「は……?」


「話に付いてきてるか? いいか、お前がこの娘の呪いを祓えなければ、この娘は、そうだな、この偃月の力を以てしても、半年が精々だ」

「は?」


 偃月は「木偶の坊め」とため息をつく。


「待てよ、どうして俺が、そんな……」


 美織は頭を打って錯乱しているのではないか。頭に怪我をすると一時的に人格が変わったり、記憶がなくなったりすることがある。その類なら今すぐに病院に連れて行かなければ。

 そう一瞬、現実から目を背けたくて浮かんできた考えがあったが、この刀の名前が偃月であると知っているのは古村の家の限られた人間だけだ。


 そもそも、あんな化け物。頭がおかしくなったのは迅の方なのかもしれない。とはいえ、そうだとしても、今、迅にできることは目の前の、信じられない話を一旦飲み込んで、整理することだけだ。

 偃月は首をさする。


「お前ができないなら、他にこの娘を助ける手立てはない」

「何で俺なんだよ」


 偃月はしばらく考えてため息と共に吐き出した。


「……お前が生まれ変わりだからだ」

「は? 誰の」

「善蓮。善い蓮と書く……意味は分からないが、とにかく、偃月の、主だ」


 そんな名前は聞いたことがなかった。

 主ということは大刀を使っていた侍のことだろうか。

 だが偃月は「善蓮は陰陽師だった」といった。


「待てよ、侍のはずじゃ……」

「平安から安土桃山まで生きた陰陽師だ」

「へい……」


 平安からというと、それこそ安倍晴明という陰陽師がいたとされる時代で、そこから安土桃山となると、織田信長が政権を握る頃までということになる。偃月の説明では五百年以上は軽く生きていることになるのではないだろうか。


「善蓮は道満を師に持つが、道満はそれを認めなかったらしい。偃月には関係ない話だ。善蓮は偃月が知る中で最も優れた陰陽師だった」

「……そんなすごい陰陽師の生まれ変わりが俺なんてことあるかよ」


 芦屋道満は聞いたことがある。映画などで安倍晴明と敵対したり、ライバルのように描かれるキャラクターとしてだが。もちろん、そういう作品に善蓮という名前は出て来ない。

 そんな迅の疑いなどお構いなしに偃月は自分勝手に話を続ける。


「善蓮は偃月と約束した。必ず偃月の元に戻ると。その時までここで待てと」

「それが俺だってなんで思うんだよ……」

「偃月がそう感じたからだ」

「ふざけるな。お前の話が仮に本当でも、俺は陰陽師の知識なんてない。そもそも、偃月の使い手は侍だって伝わってきたんだぞ」

「数百年生きてきたんだ。身分を偽るくらい当然だろ。もちろん、剣士としても一流だったが……お前が善蓮だった頃のことをさっさと思い出せばすむ話だ」

「無茶いうな、無理だろ」


 そもそも、どちらかというとそんなオカルト話は眉唾物だと思ってきた。前世や、生まれ変わりなんて、あり得ない。今日まで、今の今までそう思ってきたのに、急に前世の記憶を思い出せだなんて無理に決まっている。


「お前はどうにかできないのかよ」


 先ほど道場の板敷に放り出した刀の偃月を指さした。


「今だって、美織の体を操ってるんだろ。その中の、呪いだとか、怪我だとか、治せないのかよ」

「無理だ」

「何でだよ!」

「偃月も邪鬼だからだ」

「は?」


 偃月はちらりと刀を見た後に、美織の長い髪を煩わしそうに触る。


「おい、邪鬼だったら何なんだよ」

「……偃月は今、あの邪鬼からこの娘を、獲物を横取りしただけだ。邪鬼は人の魂を食う。治す術などは持ち合わせてない」

「食う……?」

「偃月はいい邪鬼だから食わないがな。善蓮と約束したいい邪鬼だからな。だが、それでも、治せない。善蓮はできるが、偃月には無理だ。今はこの娘の魂を何とか体に繋ぎ留めてるが、いつ離れてもおかしくない。半年というのも、目算だ。もっと早い可能性もある」


 偃月は美織の髪を器用に結い直した。いつもとは、美織本人とは違って、きつく結わえているらしく、そのせいで顔つきが余計に違って見える。


「ここで話していても仕方がない」


 偃月は立ち上がってスカートの裾を直した。


「顔の血を洗ってくる。お前は偃月の鞘を神棚から下ろして待て」

「これからどこかに行くつもりじゃないだろうな」


 美織の体で勝手を働かれては困る。


「うるさい」


 偃月はダンッと足で床を鳴らした。


「偃月は善蓮の偃月だ。この小娘を助けたいなら木偶の坊の分際で偃月に逆らうな」


 声を荒げたでもなく、ただ低い声で、全くの別人のように美織の口でそういうと給湯室の方にずんずんと歩いて行く。

 本当に、こんなことがあり得るのか。

 しばらく座り込んで頭を抱えて考えてみたが、答えが見つからないどころか、頭の中が真っ白だった。何も分からない。今はあの偃月のいう通りにするしかないのだろう。

 立ち上がり、神棚にかけるための脚立を取りに倉庫へ向かった。




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