第217話

最初愛に会った時、直感的に父さんの娘なんだと分かった。



前に愛のお母さんである慧子さんの写真を見せてもらったことがあるから。




『後悔してもしきれないほど、最低なことを家族にした』



父さんは何度かそう俺に漏らしたことがある。



母さんと父さんが再婚したのは俺が8歳の時。



母さんが明嵐を身篭ったからだった。



俺の血の繋がった親父は抗争で死んだ。



会長の奥さんつまり俺の婆さんは妊娠しづらい体質だったらしく、2人の間にできた子供は母さんだけだった。



爺さんも婆さんも、本当は母さんの夫に次を渡したかったみたいだけど、倉庫で言ったように親父はあまり頭が良くなかったらしい。



父さんと再婚するまでは、蓮田の若頭は爺さんの弟だったんだ。




父さんは頭が良かった。本当に。




恐らく慧子さんと別れてすぐに蓮田に入ったんだろう、父さんは蓮田に入って1年間で若頭になるまでの実力をつけた。




これは誰も知らないことだけど、実は朧月の初代は父さん。



ボクシングもやってたみたいだし、若頭まで駆け上がる才能があった。

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