お兄様と、彼の友人であるクラヴィットを見上げる可愛い妹の目線でお話は進みます。クラヴィットは、美しい声で賛美歌をうたう青年。しかし、クラヴィットが選んでしまったのは悲しい結末。それは、貴族社会の高いプライドなのか、それとも二人で決めた結論だったのか…。最後、真っ白のアネモネの花と、小鳥のさえずり、美しい讃美歌が聞こえるようでした。普段、BLを好まない方にもおすすめの作品です。