旅の資金が尽き、絶体絶命の青年ヒュー。専属音楽家の夢を叶えるため、彼が最後に賭けたのは、一夜限りの舞踏会での演奏だった。煌びやかな城、華やかに踊る貴族たち。その場違いな空間で彼が出会ったのは、冷たい瞳を持つ皇族の青年。優雅に微笑みながらも、どこか得体の知れない雰囲気を纏う彼は、ヒューに思いもよらぬ取引を持ちかける。「たった一曲で、一万コレットを払おう」この奇妙な申し出は、単なる親切か、それとも罠か。一夜限りの演奏が、運命を大きく揺るがす。音楽が紡ぐ出会いと駆け引きの物語、ここに開幕!
専属音楽家を目指す主人公のヒューと、人形のように美しい青年。銀世界の中での運命的な出会いから、物語は動き出します。まっすぐな性格のヒューに幸せになってほしいと思いながら読み進めました。相手の美青年もそんなヒューに惹かれていくのかな?とドキドキします。ヒューは無事専属音楽家になれるのか、2人の関係性はどうなっていくのか。これからの展開を楽しみにしています。