第12話
黒の女にリエルが期待していたことが一つあった。
それは我慢強さ。黒の女は何に対してもそれが優れていることをリエルは知っていた。
リエルは正確に言えば女に興奮しないわけではない。興奮するが、リエルがイクまでにとても長い時間が掛かるため、それに付き合える女がいなかった。
でも今日は、アイリーが必死に快感に抵抗する表情を見ていたら堪らなくなる。アイリーの快感が弾けた瞬間を見てみたいと、リエルのそれは準備を整えていた。
「アイリーの口の中に薬が残ってたのかなぁ。もうアイリーの中、挿れたいんだけど、」
「っあ、ぁあ…んっ、!!」
「ねぇ、アイリー。言ってよ」
「はぁああ…っ、んんっあ、」
「俺のが欲しいって」
いつの間にか開いていた白衣の先には聳り立つ、リエルのモノ。アイリーを誘うようにツンツンと滑らせながらアイリーの股の間に触れる。
「あああぁぁぁ…っ!!んぁ…っ」
ヌルヌルになっているそこはもう十分、リエルのそれを受け入れられる状態だった。
それでも黒髪がぐしゃぐしゃになるのも気にせず、何とか耐えようとするアイリーにリエルは仕方なくそこに擦り付ける。
「あ、れ…?結構コレもいい……」
「あ、それ…はっ」
「アイリーも気持ちいい?ならこのまま動こうかな。最後の透明な薬で本当はおしまいだったんだけど、それじゃあ実験終わっちゃうから飲まなくていいよ」
「の、む……」
「飲みたい?でも今度ね。それ飲んじゃったら俺がアイリーを抱いたことにならなくなるし」
実験が終わらなければアイリーは解放されない。それに気付いていたから嫌でも最後の薬を求めたのに、リエルはそれを許さなかった。
最後の透明な薬は少しの刺激で、果ててしまう最高の薬になっている。
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