第28話 怪しい時計屋さん
光たち2人は廻と合流するために校門前に向かっていた。
「光さん?お〜い?」
「え?あ、どうした?」
「もう。どうしたじゃありませんよ!体調悪いんですか?今日はやめときましょうか?」
「いや。大丈夫。多分。それより、僕に何か聞きたいことがあるのか?」
「はい。どんな時計が欲しいのかっていうのと、なんでずっと、ぼーっとしてるのかを聞こうと思ってました。」
「なんでかわからないけど、ぼーっとしてたんだ。夢でも見てたみたいな感じがしてさ。」
「なるほど。寝ながら歩いてたんですかね?」
「そんなわけ。」
「ないですよね〜」
「で、どんな時計か〜。うーん。確かに考えてなかったな、まぁ、しいていうなら、シンプルかつオシャレなデザインで、タイマーの音は大きめだったら助かるけどな。」
「今の目覚ましって、どんな感じのやつなんですか?」
「四角いデジタルみたいな感じの時計だな。音はまぁまぁって感じのやつかな。」
「なるほど。となると、丸型のやつで、ベルを打つ感じのやつの方がいいかもですね。」
「なんで?」
「あの時計、シンプルで、ものすごい大きな音が出るんですよ。」
「そうなんだ。初めて知った。」
「お!あれ、廻さんじゃないですか?」
「ほんとだ。って、服のチョイス、、、。」
「お〜い!こっちこっち〜!」
「さ、早く行きましょう!」
「う、うん。」
〜〜〜〜〜
「おいおい、2人の私服はそれか?言ってなかった俺も悪いが、それだと、ちょっと危ないかもな。俺がいてよかったな!はっはっは!」
「わー。頼もしい!助かる〜。」
「私たちは、廻さんに守られてますー。安心安心〜。」
「なんで2人とも棒読みなんだ、、、。」
「うっわ、頼もし!これはやばすぎるわ最強の助っ人かもしれん!」
「私たちは、廻さんに守られてます!安心安全で最高の一日になりそうです!」
「ごめん。やっぱりさっきの方が良かったから、元に戻って。」
「りょうかーい。」
「は〜い。」
そんなこんなでやっと時計屋さんに着いた光たちだが、そこは見た目がとてもじゃないが、オシャレとは言えず、どっちかというと、古くて危なそうなお店だった。
「「、、、。」」
「ついたぞ?入らないのか?」
「あ。そうだ。ここから少し言ったところにジョーソンがあった気がする。そっちに行ってみよう。」
「そうですね。きっとそっちの方が光さんにあったものが見つかりますよ。あはは。」
「おい。安心してくれ。別に悪い店じゃないから。」
「で、でも、なんか雰囲気やばくないか?」
「私、入りたくないんですけど。」
「まぁ一回だけでいいから。な?」
「わ、わかった。」
「はい、、、。」
"カランコロ〜ン"
「あん?うちに何か用かい?」
「ひっ。」
「、、、。カエリタイ」
「だから、その喧嘩越しで喋るのやめなって。」
「廻じゃないか!久しぶりだね〜。元気にしてたかい?」
「そりゃもう元気だよ。っていうか、そんなことより、2人とも怖がってるから。」
「「、、、。」」
「あぁ。ごめんね〜ついついこうなっちゃうんだよ。」
「い、いえいえ。とんでもございません、、、。」
「私は九条三木だよ。廻のおばあちゃんだよ。」
「「おばあちゃん!?」」
「そうだよ。似てないだろ?」
「う、うん。似てない。」
「っていうか、おばあちゃんって、あのおばあちゃんですよね?」
「それ以外の何があるんだよ。」
「す、すみませんびっくりしちゃって。」
「で、その子達は誰だい?」
「あ、すみません。僕は蜜璃屋 光です。」
「わ、私は守屋 美久です。」
「お友達かい?」
「うん。」
「「違います。」」
「ゲホッゲホッ。ごめんちょっと外の空気吸ってくる。(ちょっと来い)」
"カランコローン"
「おい、俺たちは友達だろ!?」
「いや、契約結んでないから。」
「そうですよ。私たちはまだ友達じゃありません!」
「えー、、、。悲しすぎるだろ」
「で、結局このお店はお前のおばあちゃんの店で?本当にいい商品が置いてあるんだな?」
「うん。ってそうじゃなくて、おばあちゃんの前では友達ってことにしといてくれ。」
「なんで?」
「なんでもだ!頼む!」
「えー。どうする美久?」
「まぁ、別にいいですけど。しっかりと借りは返して下さいね?」
「、、、。わかった。」
「よしじゃあ入りましょう!」
「そうだな。」
"カランコローン"
「友達じゃないんだね。」
「いえいえ、私たちは友達ですよ。」
「はい!僕たちは友達です。よく学校で遊んだりする仲ですから!」
「そうだよ。俺たちは友達だ。」
「ここ、見てごらん。」
「「「?、、、。はっ!」」」
「窓が空いてる、、、。」
「全部聞いてたよ。ごめんね。」
「えっと、あの。その。」
「ばあちゃん!確かに、俺たちは友達じゃないけど、こいつらは人のために何かをしてくれるいい奴らなんだよ!だから、だからどうか!割引してくれ!」
「「、、、。割引?」」
みなさんこんにちは。廻のおばあちゃんの九条三木です。
三木ばあちゃんって呼んでね。
好きな食べ物は、伊予柑です。懐かしい味がして、小学生時代に戻った気がするよ。
好きなことは、縫い物とかをすることだね。1番気持ちが落ち着いて、集中できるからね。難しくないのかって?なぁに。こんなもの私にとっちゃ簡単なものさ。
好きな植物かい?やっぱり、ひまわりだね。常に太陽を見上げているようなたくましい姿があの人に似てる、、、。あぁごめんね。私の夫の話だよ。気にしないでね。
もうこんな時間だ。良い子は寝る時間だよ。あ、そうだ。みんなの好きな駄菓子とか植物も教えてね。じゃあおやすみ。
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