戦いの軌跡 ~1万3801~

 荒れた荒野に3人の男性と1人の女性が巫女服の少女と戦っていた。


「クソ!弾切れだ」


「悪い俺もだ」


 2人は弾切れの銃を持っている。


「あんたら弾切れしたの?だったら後ろに下がって補充しな」


 ロケットランチャーを装備した女性が2人に声をかける。


「化け物どもめこれでもくらいやがれー」


 ロケットランチャーを巫女服の少女に向けて放つ。弾は少女たちに命中する。


「やった。当たった」


「油断するな!」


 煙が晴れていく。そこには無傷の少女が立っていた。


「中々の威力だったね。これが1番の攻撃?」


「デヤァー」


 少女の後ろから刀を持った青年が斬り掛かる。しかし少女は体を傾けて避ける。


「遠距離が無理なら近距離にしたのか。確かにいい攻撃だと思うよ」


 少女は青年を蹴り飛ばす。


「グハッ」


 衝撃で手に持っていた刀を落とす。


雅人まさと!よくもー」


「よせ!むやみに近づくな」


 女性が男をとめるが間に合わず殺されてしまった。


「これで2人め。残りはそこのお姉さんと銃をもった男の人だね。弾の補充は思ったかな?」


「姉あねさん…あんたは逃げてくれ。俺がこいつを少しでもここに留めておく」


「何を言っている。そんなこと出来るわけがないでろ」


「この世界の生き残りの人達のこと頼みます。おぉー」


「たくみー」


 たくみは雅人の刀を拾い、銃を撃ちながら突撃した。


「すまない」


 私は背を向けて走る。後ろから銃撃の音と少女の笑い声が聞こえる。



「ハァハァ」


 私は数キロ先にある洞窟まで走った。


「武装を整えてたくみを助けにいかなくては」


「その必要はないよ」


 後ろから声が聞こえた。振り向くと巫女服の少女がいた。


「貴様たくみをどうした」


「彼に会いたいの?じゃーん」


 彼女は私に息をしていない彼をみせる。


「また間に合わなかった」


「この世界で生きてるのはもう貴方だけだよ。お姉さん」


「ここまでか…ならせめて最後まで戦おう!」


 私はポケットから小さなナイフをとり出し彼女に向かって走った。



「ふーんふーんふふーん♩それなりに楽しめたよお姉さん♩バイバーイ♩」


 少女は手から光を放った。

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