第19話

作成したメールに誤字脱字がないことを確認してから送信ボタンを押した。




「何?今どきメール?」



「うん、篠津さんあてだから。最後のお誘いメール」




これが最後かと思うとやっぱり胸は痛むけど、これでいいんだと心に言い聞かせる。メールで終わらせなかったのは最後に彼と触れ合いたいわたしの我が儘だ。



すぐに返事が来てさらに切なくなるけど、いつものように是の返事が来たことに嬉しくなった。




「ほんとに、それでいいの?」



「…うん。昨日はありがとね」



「お礼言うのは早いんじゃない?」




先を見て苦笑する友人にわたしも同じような笑みを返す。確かに、この最後の逢瀬が終わった後わたしは昨日と同じぐらい、もしくはそれ以上に泣くだろう。




「それも含めてありがとう。また頼ると思うのでお願いします」




おどけてそう言えば「いつでもこんな胸でよければ貸すわよ」とこちらもおどけて返された。

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