🌏教会の話
Hallo! Genau bin ich am LHR gelandet!
今日は教会のお話を。
教会建築はとても好きです。時代も宗派も様々で、みていて飽きません。
というか建築が好きです。推し建築家三人の暮らした街ですから、街の中歩いていれば推しに会います。
日曜日に回った教会の一つはゴシック尖塔が壮麗なとても大きな教会です。学生の頃はほぼ毎日この教会の前を通っていましたが、中に入ったことはあまり無かったのでした。
三廊式で十字架を模る教会のタイプです。朝の十時ですからミサの最中です。会衆がいまなお集まり、お説教を聞いています。ミサ中、内陣(教会の奥の方)には入れません。入り口近くで柵または紐などにより立ち入り禁止になっています。
オルガン演奏の始まる時間でしたから少し聞かせて頂き、ほんの少し写真を撮って退散。
私は教会内部での撮影は極力控えています。見るべき画家の祭壇画やオルガンは撮りますが、神聖な場所ですしお墓もあるし。禁止されているわけではないけれど、敬意は必要だと思っています。
現在は電気になったとはいえ、照明も限られた聖堂内はスタンドグラスからの明かりが柔らかくて好きです。祭壇画によっては、光が照射する位置を狙って画家があの造形を決めます。自然光を計算して建築空間を作っている。この仕組みは、私が自作内で用いた技法へのインスピレーションです。
教会の天井はリブ・ヴォールトといって、梁を錘型になるように組む、と言ったらいいのでしょうかね。それがいくつも並んでいます。何本くらいの梁を組むかは教会によっても違います。
複雑な造形を機械のない時代に正確に作り上げる技術は凄いなぁとため息出ますね。
もう一つは八百年の歴史を持つ教会です。フランシスコ修道会の伝道師が作ったのだと思います。ゆえに、イタリアの教会として認められたそう。建物はとても素朴で、装飾も少なく。中は三廊式ではなく、八角形? かそんな感じの広い空間。
ここでもミサが行われており、老若男女が集まっていました。司祭様の補助には小さな男の子が礼服を着てついていました(きっと子供の頃のクルサートル(自作小説の登場人物です)はこうしてミネルヴァ先生のお手伝いをしたのでしょう笑
ここのミサは珍しい「オルガン・ミサ」でしたので、少しの間失礼して聞かせて頂きました。
オルガン・ミサとは、歌無しで式次第の全てでオルガン演奏のみを伴うミサです。歴史の中で改革派? の意見からなくなる危険もあったそうですが、生き残りました。曲目は分かりませんでしたが、各教会にオルガニストがいますからそのための音大のコースもあるかと。
ちなみに別の教会でもオルガニストが練習していて、聞いたことある曲、しかも映画音楽だったのです。スターウォーズかと思いきや、Back to the Futureのテーマでした。荘厳なオルガンで。
他にも色々訪れましたが割愛。最も中心の大聖堂は観光地化していて、ミサの最中であれたくさんの観光客がわらわらしていましたけれど、あまりの荘厳さに私は写真撮る気も全く湧かず。見たのは何度目になるか分からないのに、圧倒されながら側廊を歩き、ミサ中なこともあって半ばで引き返し、です。
無宗教なのに、なぜか教会内部に身を置くと涙が出てきます。この気持ちは名付け難いし、「感情」と読んで良いかも不明なのですが。
信仰がこれだけの長い歴史の中で人々を支えてきたのだなとひしひし感じる場ですし、それは現在もそうなのだと思います。
だから宗派の人間でなくとも、敬意を払って尊重しなければいけないと感じます。場にある独特の雰囲気のせいなのか、教会に足を踏み入れた時や退出するときに自然と頭が下がることもあります。
その反面、宗教の皮を被った勢力争いや諍いがあるのも確かです。様々な教会は規制を受けながら発展してきているので、土着の宗派と違えば抵抗もあったでしょう。
内部闘争、派閥争いも皆無とはいきません。
「教皇選挙」という映画をご存知ですか?
私は偶然にフライトで見ました。途中まで。コンクラーベと呼ばれる教皇選出の選挙なのですが、その中での派閥争い、権力ないし権威欲、キリスト教内の『国籍違い』の問題、伝統派と新興の間の軋轢みたいなものが描かれていました。
歴史で何度も繰り返されるのがこうした争い。
精神的な救いを求めて心から祈る人々がいる傍ら、中枢で起こるこのような出来事に憤りを覚えてしまいます。
無宗教の人間が何を、と言われたらそれまでですが、沸々としてしまうのです。
留学生だったとき、ミサに参列したことがあります。お邪魔してはいけないと思いながらも、文化の勉強のために。精神的に追い詰められてもいたときで、聖体拝領まで来てでしたか。泣いてしまいました。
そのあたりの式次第で会衆同士の挨拶があって、隣のお婆様が泣いている私の手を強く握って「Alles Gute(幸運を)」と何度も繰り返してくださいました。
宗教を掲げた人道に反する行動が絶えて欲しいと願っても難しいのでしょうが、経験なら信徒の方がそのお気持ちを蔑ろにされることのないよう。身体は言うまでもありませんが。
「月色の瞳の乙女」は信仰を主題に書きましたが、教会などを回っていて以上のようなことを改めて思った次第です。
恋愛を書いているのもすごく楽しく、それは後からついてきた感じでしたが。セレンを「聖女」の位置付けにはしませんでしたけれど。
お話もどうぞ読んでいただけたらとても嬉しいです。ちゃっかり宣伝するあたり、煩悩 笑
とても面白いと言っていただけたことには、きちんと自信を持ちたいです。
「月色の瞳の乙女」
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