第3話「暗」
ダフィは、自分の瞳の中にある暗くて広い空間に到達した。また、その時ダフィの目からは、流れる涙など無くなっていた。深い深い暗い空間。進んでも戻っても、周りの景色は何も変わらない。光さえ見えない。いや、見る気にもならない。なんなら、暗いままの方が落ち着くくらいである。
ダフィは、暗い空間で考えた。自分は何のために生まれたのか。自分は今まで何をしてきたのか。大切なものは何なのか。いくらで考える時間はあった。だか、その答えは出なかった。
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