第30話

世界ランキング1位・風間凌


俺は世界の頂点に立った——だが、それは新たな戦いの始まりにすぎなかった。


「お前が風間凌か。」


目の前に立つのは、黒いローブを纏った影の戦士たち。


「我々は影の連合の処理部隊、“ナイトメアズ”。」


「お前が選択を拒んだ以上、ここで消えてもらう。」


「……は。」


俺は鼻で笑う。


「何回聞いたかわからねぇな、そのセリフ。」


「だったら、やってみろよ。」


俺は剣を構える。


世界ランキング1位 VS 影の連合、最初の戦いが始まる——!!


「行け。」


黒ローブのリーダー格が合図を出した瞬間、3人の戦士が俺に向かって襲いかかる。


「チッ……!」


俺はすぐに未来創造を発動。


『敵の動きを1秒遅らせる。』


しかし——


「無駄だ。」


「なっ……!?」


俺のスキルが弾かれた。


「貴様の力は知っている。」


リーダー格の男が静かに言う。


「我々は、お前の能力を無効化する“世界拒絶アンチ・ワールド”のスキルを持っている。」


「つまり——」


「お前の未来創造は、我々には通じない。」


「……っ!!」


未来創造、封じられた!?


「だったら……未来改変だ!!」


俺はさらに未来改変を発動する。


『敵の動きを強制的にリセットする。』


——バシュッ!!


ナイトメアズの戦士たちが一瞬、動きを止める。


「なるほど、未来改変までは防げないか。」


俺は息を吐く。


「じゃあ、これで終わらせる!!」


「甘い!!」


リーダー格の男が手をかざす。


「お前の未来改変を上書きする。」


「なに!?」


『未来改変、エラー発生。』


「……っ!!」


「これが“世界拒絶”の真の力。」


「未来を変えることさえ、許されない。」


「なら——」


俺は剣を握りしめる。


「世界創造(クリエイト・ワールド)を使う!!」


俺は世界そのものを書き換える力を発動する。


『この戦場を、俺の支配領域に変える。』


「——!!?」


ナイトメアズの戦士たちが一瞬、動きを止める。


「お前が世界を拒絶するなら、俺が世界を創るだけだ!!」


バシュンッ!!


空間がねじれ、俺の作り出した新たな世界が展開される。


「この世界では、お前らのスキルは無効だ。」


「……馬鹿な!?」


「終わりだ!!」


俺は剣を振り抜く!!


——ズバァァァッ!!


ナイトメアズの戦士たちが次々と倒れる。


「……強すぎる。」


リーダー格の男が膝をつく。


「お前は、すでに“世界の枠”を超えている。」


「だったら、もう来るんじゃねぇ。」


俺は剣を収める。


「お前らの支配なんて、俺が全部ぶっ壊す!!」


ナイトメアズの残党が撤退する。


風間凌 VS 影の連合、最初の戦いは俺の勝利だった。


ナイトメアズを退けた直後、俺の端末に新たなメッセージが届く。


【世界政府】

「風間凌、君の力を認めよう。」


【影の連合】

「お前の選択は間違っている。」


「……は。」


俺は端末を閉じる。


「俺が間違ってるかどうかは、俺が決める。」


俺は拳を握りしめ、空を見上げた。


「これから、俺がこの世界の“未来”を創る!!」










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