第6話
「うわっ、マジかよ……!」
俺は自分の配信画面を見て、驚愕した。
視聴者数 1,204人
さっきまでゼロだった俺の配信が、たった一戦で1,000人以上の視聴者を集めた。
「未来予知の男 VS 日本ランキング1位」
この戦いが話題になり、拡散された結果、一気に人が流れ込んできたらしい。
コメント欄も大荒れだ。
『こいつ何者だよ!?』
『未来予知ってマジだったのか?』
『ランキング1位に勝った新人配信者爆誕www』
『チートか? 運営BANしろよwww』
「……すげぇ。」
俺の人生で、こんなに多くの人に注目されたのは初めてだ。
でも、喜びも束の間、不穏なコメントが流れる。
『お前の能力、政府にマークされてるぞ。』
「……え?」
突然の警告に、俺は画面を見つめる。
『トップ配信者に勝ったせいで、お前の能力が危険視され始めた。』
『気をつけろ、監視が入るぞ。』
「マジかよ……。」
政府が、俺を監視?
未来予知の力は“危険”なのか?
「ま、待てよ……。」
俺は冷静に考える。
確かに、俺の能力は普通じゃない。
未来を知ることができるなんて、もし本当に政府にバレたら——
「チート級の情報戦ができる人間」として危険視されるかもしれない。
「……くそ、今まではただの底辺配信者だったのに、一気にヤバい方向に進んでないか?」
俺は額に手を当てた。
「まぁ、でも……今さら止められねぇよな。」
もう1,000人以上の視聴者がついている。
このまま配信を続ければ、さらに注目されるのは間違いない。
そして、どこかで“政府”が接触してくるだろう。
「……だったら、もっと強くなるしかねぇ。」
俺は改めてストリームハンターのランキングを確認した。
「現在の俺の順位は……日本ランキング【89位】!?」
「マジか、もうトップ100入り……!」
底辺配信者だった俺が、たった1回のバズでここまで上がるとは思わなかった。
だが、上にはまだまだ強者がいる。
「よし、次の目標はランキング10位だ。」
このまま勢いに乗って、さらに上に行く。
そのためには……
「次のダンジョンは、“中級者向け”の危険エリアに挑戦する!」
しかし、そこには“政府の刺客”が待っていた——
◇
俺は配信を開始し、新たなダンジョンへと向かった。
しかし、ダンジョンの入り口で俺を待っていたのは——
「へぇ、お前が“未来予知の男”か。」
黒スーツ姿の男たちだった。
「……あんたら、誰だ?」
「日本政府、特別監視機関の者だ。君の能力について話がしたい。」
「……マジかよ。」
政府が、本当に俺に接触してきた。
俺の未来予知の力は、一体どうなっちゃうんだ?
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