第2話

「僕の6人の恋人」2


僕「え…」


僕は思わず絶句してしまった。


そりゃそうだ。


自分の彼女が男口調で返事をするなんて誰が予想できる?


衝撃を隠せないでいるからか、うまく言葉が出てこない。


そんな僕をゆいはじっと見ていたが、返事のない僕を見かねてゆいが口を開いた。


???「あぁ…もしかしてあれか?コイツが言ってた彼氏って奴か?」


ゆいはそう言いながら自分の体を指差した。


僕にはもう何がなんだかわからなかった。


僕の彼女は大人しい性格で…


笑った時の笑顔が誰よりも可愛くて…


でも、いま目の前にいるゆいは…


もう…だめだ…


???「お、おい!倒れんじゃねぇよ!おい!しっかりしろって!お〜い!」


〜???〜


僕「ん…ここは…どこだ…?」


目が覚めると僕は知らない部屋にいた。


周りを見渡してみると何やらピンク色の物がいっぱいある。


僕「ん?もしかしてこれは…」


そこで僕の頭の中をよぎった1つの考えは…


僕「女の子の部屋…!!」


思わず口から出てしまった。


だって年頃の男が異性の部屋にいるんだぜ?


そりゃあテンション上がるに決まってるだろ!?


やばい…一気に胸が緊張で…


いや待て!焦るな!冷静になれ!ここはまずこの部屋の主に感謝しなくちゃいけないよな?


僕がそう思っていると部屋の扉が開いた。


そこから入ってきたのは…


ゆい「あ、目覚めた?体調は大丈夫?」


いつも通りのゆいがそこにいた。


なんだ…あれは夢だったのか…


僕は心の底から安心した。


ゆい「あ、ちなみに昨日の夜のことは夢じゃないよ?」


僕「な、なんだと…」


流石に安心した瞬間に現実を突きつけるのは酷くないか…?


そんな…じゃあ僕は浮気される程度の男だったってことか…


落ち込んでいる僕を見かねたゆいが口を開いた。


ゆい「今日はちゃんと昨日のことについて話しておきたかったの」


僕「僕が浮気される程度の男だったってわけじゃないのか…?」


ゆい「そんなわけないでしょ?」


どうやら違うらしい…


僕「じゃあ…どういうことなんだ…?」


ゆい「今から説明するね。実は私ね…」


それからゆいの口から出てきたのは…衝撃の事実だった…


つづく…

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