051:スペクタキュラードラゴン/絶景竜

 日がある時は地味な色で擬態するが、満天の星空の時はそれを映し出すかのように輝くような色の肌を持つドラゴンで、様々な秘境に隠れ住み、人目を避ける臆病さを持ちながらも、襲って来た者を完膚無きまでに倒す強さを誇る。

 数万kVのオーロラの炎で焼き尽くし、満月のように黄金に輝く爪は空間さえも断絶し、斬り裂き、避けることが出来ない。

 伝承では遥か遠い銀河から飛来した虹色の星雲のように輝く隕石型宇宙卵『ビッグバンエッグ』から生まれるとされ、その竜の肉は「竜の味覚の神」とされる。

●捕獲方法

 誰も捕獲したことが無い未知の食材、神話級ミソロジーでも至難の業を超えた不可能に近いレベル。

●調理方法

 美色の神々か彼らの眷属たる半神の料理人にしか調理出来ない。

●味・料理

 赤身が満天の星空、脂身がオーロラのように輝く霜降りの肉で、部位ごとに形容不可能な未知の味に包まれる。

 味の具体例として、「青天の霹靂のような清々しい辛さと夏風のように鼻に抜ける清涼な熱さで疲労が吹き飛ぶ」、「雪化粧のように心地良い冷たさの中に母親のような温もりの甘さが広がる」、「大自然の香りに、天空のような晴々とした食感、深海のような滋味深い旨さで魂が抜けるほどの快楽を味わった」などがあり、ステーキに向いているととある古い文献で書かれている。

 

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