主人公――倉石は郷田という男の家を訪れる。
郷田は経営している会社の業績が悪いと嘆いたあと、急に怪談話がしたいと言い出す。
そして語られる三つの物語。
最初は、江戸時代、ある神社に若者たちが肝試しをする話。
その次に、簑笠をかぶった不気味な男に、直してほしいものがあると、ある大工が依頼を受ける話が語られます。
どの物語も、真相が明かされずに話が終わって、正直もやっとしていましたが、物語の終盤でその怪談の真実はこうだと倉石が考察します。
倉石は幽霊も妖怪も怪奇現象も存在しないとよく言っている男で現実的に考えていきます。
どの物語の考察もなるほどそうだったのか、と腑に落ちました。
ミステリー要素のあるホラーで、最初から最後まで楽しめました。
さくっと読めるのでおすすめです。