第19話 ブルラード平原での出会いンゴ
西門での別れを終えて、ンゴ達は順調に空の旅をしてる。
イグルが空中を飛べるコマンドを持ってるのでそれにあやかる形だ。
唐突にモンスターが襲って来ても、イグルの風魔法で真っ二つか、ミィアたんの影魔法で握りつぶされるかされている。
現在、オリーブ領とギュウシー領を結ぶブルラード平原の中腹辺り。
ミィアたんが小腹が空いたと言うので地上に降りてちょっと早い昼食にしよう。
どみん「なんか、この平原暑いンゴね?」
イグル「なんせ魔族領が近いからな。なんかさっぱりしたやつがいいな」
ミィア「にゃあは麺類が良いにゃ!この前食べた『
イグル「なんだその美味そうなやつ?俺はそのチャーメンっての食いてぇけど」
どみん「う〜ん…【業務マーケットLv4】…あれ?レベル上がってたンゴ?」
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ユニークスキル【町中華】
コマンド 【屋台召喚LV4】
▷ 屋台(トイレ付き)
軽トラ(トイレ・バスルーム付き)
LV6で4tトラック(トイレ・バスルーム・和室付き)
▶ 【業務マーケットLV4】
現在 ・青果 ・生肉 ・パック商品 ・乾物+缶詰 ・惣菜 ・??? を禁止。
LV5に到達時に ・青果 を解禁。
▶ ドリンク
常温商品
冷凍食品
酒
日用品
チャージ
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どみん「(軽トラ?ンゴは運転免許持ってないンゴよ?って!4tトラックに和室付きってそんなスペースあるンゴ?でも屋台の時はトイレのスペースが明らかに実際のスペースと違うし…そういう物ンゴ?…あ、そういえばオリーブ領で―――)決まったンゴ!冷やし中華始めるンゴ!」
ミィア・イグル「「冷やし中華?」」
どみん「えっと、これとこれと…よし、出来るンゴ!」
先日、決闘が終わった数分後まで
解毒剤をイグルに飲ませてからミィアたんと屋台をわたり歩いていると。
チーユ領商人「らっしゃい、何か買ってきます?もっとも誰も何も買わないでしょけど!ハハッ!!」
この頭にターバンをまいた鼻の長い商人はチーユ領というところの商人さんらしい。
「あーあ、俺と同じ支援スキル持ちの青年が神童イグルに勝つところ、こんな出店ほっといてみたかったなぁ〜」と言っていて悪い気はしない。
改めて品物を見ると、トマトなどの夏野菜がずらりと並んでいた。
どれも新鮮そうである。
どみん「この野菜って腐りやすくないンゴか?すごい新鮮ンゴね〜」
チーユ領商人「俺は『収納』スキル持ちだからさ。異空間に収納された商品はこっちが出さない限り時間が止まるって感じだ。決闘祭を聞きつけた会頭が俺を寄越したんだが、この辺の人達にはこの野菜は珍しくて色が濃いから受け入れられないみたいなんだよ…あーあ、俺も決闘見たかったねぇ。支援スキル持ちで相手は最高峰の戦闘レアスキル、それでもって勝っちまったて試合を見たらさぞ気持ちが良かっただろうに。誰も支援スキルが勝つなんて考えねぇだろーーー!!」
どみん「そんな珍しい事なンゴ?…こっからここまでほしいンゴ」
チーユ領商人「はいはい、トマト・ピーマン・きゅうり・ナス・バジルね!何個買うかい?」
どみん「全部ほしいンゴ」
チーユ領商人「?オイオイ、いくらなんでも…あのなぁ珍しい野菜でこの辺では手に入らないからその分高いんだよ?もし買うなら金貨50枚は払ってもらうことにな―――」
どみん「はい(じゃり)」
チーユ領商人「え…1、10…!!本当にあるじゃあないですか!在庫の半分だけど!?ま、毎度あり!?」
ミィア「ゴロゴロゴロ、なんか毒ありそうなみためにゃ。美味しいのかにゃ?」
ということがあり、現在ミィアたんの影の中に収納していた物を取り出してもらう。
ミィアたんのスキルコマンドに【陰空間】という、生き物以外は何でも入れられて時間が停止する便利なものが存在したので使わせてもらっている。
トマト・きゅうり。
昨日のまんま新鮮そのもの。
きゅうりを素早く千切りにして冷水に浸し、トマトも刻まずそのまま冷水へドボン。
【業務マーケット】で手に入れた生麺を茹でながら酢、醤油、みりん、砂糖をベースにしたスープを作る。
しょうが汁、レモン汁、ごま油などで微調整をして味が整ったら氷水をひいて冷やす。
茹で上がった麺を冷水で締めて、平らの卵焼き、カニカマ、ハムも細かく刻んだらトッピング。
トマトを薄く切り、きゅうりと一緒に添えて、最後に刻み海苔をかける。
別の小皿に紅生姜とからしを添えて…
どみん「冷やし中華の完成ンゴ!」
ミィア「にゃぁ…これ食べれる野菜にゃの?」
イグル「美しい見た目だ。これだけで涼しくなるぜ」
2人が早速麺をすする。
イグルはフォークなのに、ミィアたんは影の手で完全に割り箸を扱っている。
本当器用だなぁ〜。
ミィア「ほぁ〜、さっぱりにゃ!麺の食感がシコシコしてて上に乗ってる色んな具材の食感がたのしいにゃ♪」
イグル「一口目にスープの酸味が強いが二口三口食べ進めるとスープの中に入ってる色々な旨味がよく理解って奥深いぜ。この赤い野菜は明らかに毒かと思ったが、甘くてジューシーでめちゃくちゃウメェよ!」
どみん「ずるずる…うん!上手く出来たンゴ〜」
???「おんや、美味しそうなものだねぇ、わしもたべてみたいのぉ〜」
どみん「ん?」
ミィア「にゃッ―――!?ごほっごほっ!?」
イグル「!おい爺さん!どこから現れやがった!俺のスキルコマンド【風纏Lv5ウインドサーチ】で周囲は警戒してたぜ?いきなりでてきやがって!…只者じゃねぇな?」
ギィ?「おっと、驚かせてすまんかったなぁ。わしはこの先の『ギュウシー領』で商人をしているギィじゃ。それでわしの後ろにいるこのいけ好かない若造が―――」
シムノーン「シムノーンだ。言葉がすぎるぞギー…イ様」
昔再放送でじいちゃんとよく見たテレビに出てくる印籠を見せびらかしてくるじいさんに似てる商人のおじいさんとショタ顔のシムノーンという青年が突然出てきた。
ンゴにはその2人の頭にガッツリ角がうっすら見えるンゴが…
どういう事かミィアたんに聞こうと思ったら、ミィアたんが寝たフリをしている。
首の契約印から焦りが伝わってくるので知り合いなんだろうか?
どみん「ど、どみんンゴ。ンゴは料理人だから料金をお支払いしてもらえば提供するンゴ。まだ試作段階だから銅貨5枚でいいンゴ…?」
シムノーン「安いなッ!毒でも入ってるんじゃ―――」
ギィ「よい、もし毒が入っていたとしてもわしに効く事は万が一にも無い。では2皿―――」
シムノーン「俺はいい、それより肉は無いか?」
どみん「唐揚げだったらすぐ出せるンゴよ?本当は銀貨2枚だけど、今回だけ銅貨5枚でいいンゴ」
シムノーン「ほぅ、人族にしてはいい心がけだ。そら銀貨一枚だ。馳走をよこせ」
ギィ「これ!バカモン!!…すまんのぉ、こいつ馬鹿なんじゃ…」
どみん「料理が出来るまでは待ってほしいンゴ―――【屋台召喚Lv1 屋台】」
どぼんっ!
ギィ(念話)[!驚いた、この力はあのツイフェのものではない。オルダの力だ]
シムノーン(念話)[左様ですか?では召喚勇者じゃないんですかい?]
どみん「ンゴ?召喚勇者ですンゴよ」
ギィ「!?念話が聞こえてしまいましたか…ふむ。そこのバカネコはお役に立ってますか?」
ミィア「むにゃむにゃあ……」
どみん「ミィアたんがいなかったら魔力少なくて料理も出せないンゴ。助けられてばかりンゴ。もしかして飼い主さん?」
ギィ「まぁそんなところですじゃ「ぶへぇ!?」。お役に立っているのであればいいですよ。おや、出来上がりましたか?」
どみん「はいンゴ、どうぞ〜」
イグル「(ミィアは七大災厄の一柱だぞ!つまりその主って事は―――)」
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