第2話

やがてかぐや姫の美しさは国中でうわさになり、多くの男性たちが結婚を申し込みます。しかし、かぐや姫は誰とも結婚する気がありません。



その中でもどうしてもかぐや姫と結婚したい、身分の高い5人の男性がいました。かぐや姫は「私が望むものを持ってきてくれた人の妻になりましょう」と言います。結婚を諦めてもらうため、かぐや姫は5人の男性に無理なお願いをしたのです。


おばあさんは無理なお願いに怯んで男性たちが帰ろうとする度に「かぐや姫には意中の人がいるのです」と嘘を言い、かぐや姫を守りました。自分が意にそまぬ結婚をさせられたからです。おじいさんは悪い人ではなかったのですが、酒好きで子どもに恵まれず辛い思いもしました。


なんとか五人の若者を追い返したかぐや姫ですが、かぐや姫のうわさはとうとう帝の耳にも入りました。「ぜひ、かぐや姫に会ってみたい」帝の言葉を聞いたおじいさんは大喜びです。

帝はかぐや姫に一目惚れしてしまったのです。

「何と素晴らしい姫!」 おばあさんは愕然としました。帝は何度も使いに歌を託し、かぐや姫も歌を送るようになりました。二人はいつしか深く愛し合うようになったのです。許婚の私のことなど放ったらかしです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る