第6話

良かった、もどってる………




声も体もふるえてないし、朝起きてからずっとにこにこしてる。




あんなに泣いたのに目が腫れてないのが不思議だけど。




………ただのイケメンじゃん。うざ。






「雷くんいまなんじー?」



「8時ぴったり………そろそろいく?」



「うん」



「俺今日かえりおそくなるけど……ひとりで帰れる?」



「りょーかい、ちゃんと帰ってくるよ………なにかあんの?今日」



「夜と勉強してくる」



「え、いきたい」



「だーめ。お前夜の方ばっかり見るじゃん。俺が嫉妬で狂ったらどーすんの。」





………こいつが言うと冗談に聞こえないから怖い。





「わかったいかない。」



「いい子。帰ってる途中に知らない人にはなしかけられても………」



「ついていったらだめだよ?でしょ。小学生か。」



「だって心配だし………」



「さすがに私もそこまで馬鹿じゃないよ。」



「分かった。そろそろいこっか。」

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