雨粒のように

みふ

第1話 赤い線

どうしてこんな事になったのだろう。


無数に血が出てる腕を見てぼんやりと思った。


私は実家暮らしの鬱を抱えた30代後半のシングルマザーだった。

腕を切りたいなんて思ったこと人生でなかったのに、気付いたら腕が赤く染っていた。

そして家を飛び出し川へ向かってる最中家族に抱えられ家に戻っていた。その日から2年の地獄が始まった。


疲れた。。それがぼんやりとした私から出た言葉だった。

その日から私は毎日腕に刃をあて血が腕を滴るのを見ては安堵するようになった。


薄白い手から滲み出る赤い線はなんて美しいんだろうて自室で自分の腕を眺めるようになった。


私は愛着障害で一人娘に自分と同じ思いさせないようにてガチガチになって心療内科で治療を受けてきた。


なのに私は酷いことを娘の前でしてしまった。なんて酷い母親なんだろう、こんな母親いらない。死んでしまえばいいて思うようになってしまった。


悲しむ娘や親の目を向けながらも切る事が中々やめれない。

だってこんな母親はいらないし流れる血はとても美しいんだものという矛盾した日々が続いていた。


痛みが気持ちい。痛みが気持ちいなんて思うことなかったのに不思議だった。


見て見ぬふりしながら心を痛める娘がいるというのに私は自分の世界に入り込んでしまっていた。


3年経ち私が唯一時間を戻して前の私になりたいと今になって後悔する。


そんな私の日々を綴って行きたいと思います。

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