第8話「数学ジョーク」

「今日は数学ジョークを言います」


「素人にも分かるジョーク?」


「うぐ、たぶんミミカには分からないと思う。あ、そうだ! そのジョークを元に拡張話法しない?」


「落ち着いて聞いてください。アナタはずっと数学三昧だった」


 ぬぁぁぁぁ、専門用語使ってしまったぁ。


 拡張話法って、一つの話題から話しを盛り上げようと言うシンプルなものなんだが。


 えぇい、もうヤケだ!


「はい、57と言う数字で何を連想しますか?」


「57? えー? 何の数字なの?」


「解説は後にするから、ミミカが57と言う数字から拡張話法、つまり話しを盛り上げてくれ」


「ふーむ、じゃあ57といてゴロゴロナーゴと鳴きたくなります」


「その心は?」


「猫になってリナツちゃんに甘えたい! そーれ! 豊満バストにダイブだ!」


 ミミカが顔面から私の胸に頭突きしてきた。


 ハッキリ言おう、痛いわ!


 そもそも数学ジョークの57とは、ドイツの数学者のアレクサンドル・グロタンディークと言う人が素数の例として57を使ったが、実は57は素数ではなく、グロタンディークのうっかりミスとなり、数学界では『グロタンディークの素数』と言うジョークが存在する。


 ……なーんて言ってもミミカは私しか興味ないから、このジョークは通じないか。


「あ、思い出した! 57ってグロタンディークの素数でしょ?」


「……知ってたんかーい!!」

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