第2話
「ん…♡あん…♡」
俺の前でパンツをずらした股の間から愛液を滴らせながら、成海は気持ちよさそうな声をあげる。
結局、成海は性転換することになった。放課後の教室でリスクとリターンの話をして『お前の人生だから、しっかり考えて決めなさい』と真面目な顔をする俺とは対象的に、成海は目を細めて笑っていた。
『じゃあさ、梅ちゃん』
『なんだよ、こういう時くらい真面目に…』
『俺が女になったら、梅ちゃんはどう思う?』
『は?』
面食らった。所謂カーストトップのイケメンが、そういうこと言ってくるか?オイ。
『…まあ、多分美人になるとは思うけど…いやお前元々顔はいいし』
性格はちょっと扱い難しいところあるけどな。でも飄々としてるけど、悪い子ではない。
『じゃあ、俺頑張ったら梅ちゃんご褒美くれる?何でも俺の言う事聞いて?』
『は??』
『なあ?お願い』
色素の薄い細い髪の隙間から覗く成海の目から、その真意は読めない。だが、人生を変える一大決心をしている生徒の前で、俺なんかが日和ってしまっては申し訳がない。
『…わかった。でも無理はするなよ』
『やった!約束な?梅ちゃん』
成海は終始そんな感じで掴みどころのないままだった。それからふらっと学校に来なくなり、ふらっと戻ってきた。
『ただいま、梅ちゃん』
絶世の美少女となって、俺に『抱いてくれる?』と艶めかしく囁いて。
「…痛くないか?成海」
「ん…♡梅ちゃん心配しすぎ…♡キモチイイよ…?もっと強くしてもいいのに…」
色素の薄い髪を揺らしながら、成海は甘い息を吐いてすがりついてくる。発達途中らしいがそれでも充分大きい胸を押しつけてこられると、俺の下半身が反応してしまう。
「んあ♡梅ちゃんの大っきくなってきた……♡♡♡」
「……あんまりそういうこと言うな」
俺は顔を赤くする。成海は俺を揶揄うのが好きなのだ。普段はチャラい感じなのに、俺と2人きりになるとこんな感じで年相応な甘えたさんになるのだ。その姿を可愛いと思ってしまうことは否めないのだが、童貞には刺激が強いのであまり言わないで欲しい。俺は気を紛らわすように成海のクリトリスを優しく撫でる。
「はう…♡梅ちゃん優しすぎる…♡俺ね、オンナになったら絶対初めては梅ちゃんとセックスしようって、ずっと思ってて……♡♡♡」
「……は?」
突然のカミングアウトに俺は驚く。成海は構わず続ける。
「だって、梅ちゃんっていかにも童貞って感じでカワイイじゃん?俺がオンナになって初めてセックスした時も絶対優しくしてくれるし、大事にしてくれそうだなって」
「な、成海……」
俺は顔が熱くなる。そんなことを考えていたのか。確かに俺は成海を可愛いと思うことはあったが、まさかそこまで好かれているとは思わなかった。だが同時に少し不安になった。
「……成海、その……初めてが俺でいいのか?もっと他にいい人がいるんじゃ……」
「はぁ?何言ってんの梅ちゃん。俺が梅ちゃん以外とヤるワケないじゃん」
「そ、そうか…そうなのか…?」
即答されて俺は少し照れた。そんな俺を見て成海が笑う。そして俺の耳元に口を近づけると囁いた。
「梅ちゃんの童貞、俺が奪っちゃうんだね…♡♡♡俺、嬉しいよ……♡」
「っ……!」
成海の言葉に俺はドキッとした。そして同時に下半身がさらに熱くなるのを感じた。
「……梅ちゃん?なんかまた大きくなったけど?」
「……気のせいだ」
俺は誤魔化すように成海の胸を揉みながら乳首を吸う。すると成海は甘い声を上げた。そのまましばらく愛撫を続けているとやがて限界を迎えたようでビクビクッと痙攣した。
「あっ♡あ〜っ♡♡♡」
どうやらイッたらしい。だがこれで終わりではないことを俺も成海も分かっていた。
「梅ちゃん……俺、もう我慢できないよ……♡」
そう言って成海は俺の股間に手を伸ばしてくる。そしてパンツをずらすと大きくなった俺のモノを取り出した。
「……っ!」
俺は恥ずかしさと興奮でどうにかなりそうだったが、なんとか平静を保つ。そんな俺を見て成海は妖艶な笑みを浮かべた後、ゆっくりと腰を下ろした。
「俺の『初めて』、受け取ってね?センセ♡」
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