第24話 同窓会②

中学を卒業してから約7年半。久しぶりに中学時代の同級生に会った。


「あ、勝浦!? 久しぶり!」


と話しかけてきたのは中学時代までの親友だった松岡まつおか龍斗りゅうとだった。頭は結構アホだったが中学時代3年間ずっと同じクラスだったので楽しいことも辛いことも一緒に経験してきた、いわば悪友だ。


「龍斗じゃん。お前ちゃんと高校卒業できたんか?」


「できたわ、舐めるんじゃねぇ!」


と返した龍斗は、今は富山県内の会社員として働いているらしい。てかアホなのによく拾ってくれたな(((


「懐かしいな勝浦。元気だった?」


と俺に話しかけてきたのは中学時代、テストで1位の座を争い続けた北岳きただけ浩太こうただ。彼は石川にある北陸3県で1番偏差値の高い私立高校に進学し、大学は京都大学法学部を卒業したというエリートである。現在は弁護士見習いをしているらしい。


「まあ一応ね。お前も弁護士業務頑張れよ。」


「君も駅員業務頑張れ。」


とエールをもらったので頑張るしかないよね()


その後もいろんな人と会話を交わし、時間になったのでカラオケに入る。


3時間と言う限られた時間ではあったが、非常に有意義な時間を過ごすことができた。大学卒業してからはカラオケなんて行ってなかったからめっちゃ懐かしい感触がした。


カラオケの席の予約が終わり、二次会に行く人も行くらしいが親に迎えにきてもらう以上ベロベロに酔っ払うのは常識としてあり得ないのでここで離脱することにした。呑みすぎると最悪終電逃してしまいそうだしね() だけど思い出には浸りたいので家に帰ってから晩酌をしようと決意した。


19時10分ごろに富山駅に着き、電光掲示板を確認すると次の高岡方面に向かう列車は19時32分発の高岡行きだったので切符を買い、ホームへと移動する。


さすがに20分ほど屋外で待つのは体力的にも気力的にもきついので待合室でゆっくり休むことにした。


カラオケに行く前に買った本を読んでいると富山駅の接近メロディ「ふるさとの空A」が稼働したので俺はホームに出る。


やってきたのは先ほどと同じような緑の帯が入った2両編成の列車だった。


行先表示にも高岡と書かれていたため乗り込み、終点の高岡まで乗車する。


この区間を乗るなんて、高校に通ってた時以来だから懐かしい景色を眺めようとするも、もう夜だから何にも見えない。残念だ。


列車は19時50分に定刻で高岡に到着。両親に迎えにきてもらって家に帰った。


あ、ちなみに家で晩酌しましたよと。お酒美味かった。

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