第24話 閑話2 ティーダの心の内2
少し奥まで進んでみた。今のところ、でかいのと小さいのが何体か出てきただけで、簡単に倒すことができた。
道中で拾った石を食べてナニカを増やしたおかげで、あの黒いやつをさらにもう1人出せるようになった。
でも、簡単な動きしかできないからあまり意味がない。
なにか、もっと動かせるように出来ないだろうか。
奥に足を踏み入れると、今度は、先ほどまでとは違って、長い木の棒をもった小さいやつが2匹いる。
ドゴン!
何をしてくるかわからないから様子を見ていたら、大きい石が飛んできた。咄嗟に避けたら、後ろで大きい音がした。
当たったら怪我しそうだ。急いで倒すか。
軽く引っ掻くと、先ほどまでと同じように、煙になって消えていった。
忘れないうちに石を食べて、次へ進む。
そこには、先ほどの木の棒を持った小さいのが2匹と、普通の小さいやつが3匹いた。
石の攻撃が怖いので木の棒持ちから倒したいが、普通のやつが邪魔してくるのでそちらから倒す。途中、石が飛んできたが、警戒していたのでしっかり避けた。
少し時間をかけたが、堅実に敵を倒して、さらに奥に進む。一体どこまでこの洞窟?が続いているのかわからないが、そろそろ折り返しに入ってもおかしくはないんじゃないだろうか。
そんなことを確認する術は無いので、 黙って進む。
でかいのが出てきた。さっきまでもそれなりの大きさのやつがいたが、それよりも全然大きく、先ほどまでは大きくても目線が同じくらいだったのが見上げないといけなくなってしまった。
何をするのか様子見しようかと思ったが、なぜか嫌な予感がしたのですぐに倒すことにした。
ザクッ
一度引っ掻いてみたが、倒せなかった。だが、効いてはいるようで、大きくのけ反る。
ここがチャンスだと思い、引っ掻きまくると、ついに倒すことができた。
石を口に放り込んで、次に進むと今度はでかいのが3匹いた。
急いで倒そうと、引っ掻きまくったが、2匹倒したあたりで、どこからか小さいのが沢山出てきた。
邪魔なので尻尾で薙ぎ払って、残ったでかいのを倒す。運が良かったのか今度は、一度引っ掻くだけで倒すことができた。
そろそろユウジが戻ってきそうなので、急ごうか。
進むと、次はでかいの以外の奴らと、ピカピカしてる服を着たやつがいた。
新しく出てきたやつが気になるので、先に、他の奴らを倒して、服を着ているやつの正面から観察を始めた。
こいつは、大きいやつと同じくらいの大きさで、ピカピカしてる棒を持っている。
ガチン!
引っ掻いてみたが、服に弾かれてしまった。一体何で出来ているんだろう。
何度か引っ掻いたら、服が破れた。攻撃の衝撃で相手は動けなかったようで、そのまま倒して先に進む。
進んだ先では、これまでに戦った奴らが勢揃いしていた。
だが、もうこれまででこいつらの倒し方は分かっている。
後は、上手いこと敵を一体ずつ倒せばいいわけだが、流石に数が多すぎる。
どうしようかと悩むが、その間も敵の攻撃は止まない。
しばらく考えていたら、アレがあることを思い出した。
とりあえず2体ほど出したら、敵の注目がそちらに移ったのでその間に全員倒した。
雰囲気的にここが最後のような気がするが、こんなにあっさりいけていいのだろうか。
少し残念に思いながらも次へ進むと、これまでと全く雰囲気の違う場所へ出た。
《従魔によるダンジョン攻略を確認しました。よって、専用の処理を行います。》
なんだ?あの時の不思議な声が聞こえてきたと思ったら、頭にとあるスキルの使い方が流れ込んできた。
しかし、この部屋はかなり狭いため、最初の空間に戻ることにする。
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