29. ローぉパーぃいぱーい

 ダンジョン探索で落とし穴に落ちた俺とルーコ。

 落とし穴の下で待ち構えていた1匹目のローパーは倒せたものの、2匹目、そして3匹目のローパーが同時に現れた。


「クカカカ……俺は悪いローパーB! おっぱいをいじらせろざます!」

「おひょひょ……俺は悪いローパーC! おっぱいをいじらせろだぜ!」

「なにい!?」


 ローパー、まだ二匹もいたのか!


「ひぃっ!?」


 ルーコは俺から腕をほどき、両腕で自分のおっぱいを隠すようなポーズをする。


「ローパーども! 俺が相手だ!」


 ルーコを後ろにかくまう。この子は俺が守りぬかなくては!

 だが二匹も同時に相手にできるのか?

 俺におっぱいが4つ付いていれば、二匹同時でもいけたかもしれないのに!


「ルーコ、やつらの隙を作れないか? 二匹同時に相手するのはキツい」

「とりあえず、ハイドンシークでわたしたちの気配を消すわ。

 でも、目の前で気配を消しても効果は……」

「何をコソコソ話しているざますか!」


 ローパーが近づいてきた!


「影よ、我々の存在を隠蔽せよ! ハイドンシーク!」


 これで気配は消せたか!?


「おひょ!? やつらが消えただぜ?」

「いじるべきおっぱいが消えたざます!」


 そうか!

 ローパーには目が無い。

 だから気配を消すのが『目の前で』あっても関係ない。

 どこで気配を消しても、相手を見失ってしまうというわけか!


「こうなったらローパーB! おまえのおっぱいをいじってやるだぜ!」

「クカカカ!

 こっちこそローパーC、あんたのおっぱいをいじってやるざます!」


 ローパーたちはお互いに触手を伸ばし、お互いの体のなんとなくそれっぽいところをいじり始めた。


「あひいっ! そ、そこはダメざます! ひぎぃっ!?」

「おひょひょ!? は、激しいだぜ! ら、らめぇ!」


 ローパーたちはお互いに弄りあってぐったりして動かなくなった。

 触手がどくんどくんと脈打っているから、死んだわけではない。

 つまり! いまだ!


「くらえ! ローパーパンチB! くらえ! ローパーパンチC!」


 次々に棍棒で叩きつけ、そしてローパーに背を向け言い放つ。


「おまえたちの敗因は、おっぱいがないのに、いじろうとしたことだ」


「お、おのれ! 下等なおっぱい人間ごときに! ざます!」

「このローパーB様が、おっぱいなくて敗れるとはッ! ぎゃあああ!」


——ボカーンボカーン


 ローパーたちは脳みそ以外、木っ端微塵に吹き飛んで死んだ。


 一応一通り落とし穴の中を見回すが、他にモンスターは隠れていないようだ。

 落とし穴の隅の方に座っているルーコの隣に、腰を下ろす。


「どうやって登るかなぁ……誰か気がついて助けに来てくれるといいけど」

「ねえ」

「ん、どうした?」

「……ありがとう」

「いいって。パーティだからさ、ルーコが動けないときは俺が戦う」

「わたし、戦闘ではぜんぜん役にたっていないわ」

「でも、ルーコのハイドンシークで気配消したり、敵を探したりするだろ?

 正直言って一番使い所があるぜ?」

「わたし、後衛志望だったけど……前衛に転向しようかしら」


 ルーコは本気で悩んでいるようだった。

 ルーコには攻撃魔法がなく、かと言ってルーコ自身も近接向きではなかった。


「あの……ありがとう」

「だからいいって」

「落とし穴に落下した直後、体は動かせなかったけど聞こえていたわ」

「なにが?」

「『ルーコは俺が守る』とか、『ルーコには触手1本触れさせない』とか。

 う、うれしかっ……」


 ああ〜、言ったなそんなこと。

 本心だったけど、改めて言われると恥ずかしいな。

 ルーコの声はか細くなっていき、最後の方は聞こえなかった。


「あと『おっぱいいじりたい』とも言っていたわね」


 言ったっけ? いやいやいや、俺は言っていない!

 そのセリフを言ったのはローパーだ!


「触っても、いいわ。

 ちょっとした、助けてくれたお礼だと思ってくれれば……。

 オパール、おっぱい好きなんでしょう?」

「え……?」


 いやいやいや、好きではないんだが?

 今まで面と向かって、「好きじゃない」とか「触りたくない」とか言うと、女の子を傷つけちゃうんじゃないかと思って言わなかっただけだ。

 おっぱい好きだと思われていたのか!?


「オパールには、もう何回もおっぱいに触られちゃっているからね……。

 え、遠慮はいらないわ」


 う、うん。何回もだね。


「いけないよルーコ、きみはもっと自分を大切にするんだ」

「わ、わかったわ。じゃあ、わたしは自分の心を大切にするわ。

 わたしが、あなたに触れて欲しい。

 だから、わたしのために、触って。オパール」


 えええ……ずるくない?

 そんなこと言われたのに触らなかったら、逆に俺が女の子に恥をかかせたってことにならない?


「えいっ」


 戸惑う俺の右腕を取り、ルーコは自分の服を捲り上げ、その中へ突っ込む。

 触れたルーコの肌はしっとりと少し汗ばんでいる。


「こっちの手も」


 反対側の手の服の中へ押し込むと、ルーコは自らブラを外した。

 えっ!?

 ルーコのなまおっぱいだ……。


「好きにして、いいわ」


——ぷにぷに


 って、おい! 俺はおっぱいを触ると無意識に揉んでしまう病気なのか?

 ……揉んでしまうのかも。俺自身の好き嫌いとは別に。


「とうとう、な、生でおっぱい揉まれちゃったたわ……。

 これで——みんなより一歩リードできたかかしら」


 ルーコは顔を赤くしてはにかんでいる。

 かわいい。

 だけどな、ルーコは気づいていないかもしれないけど、温泉できみの生おっぱいが背中に当たっていたことがあったから、初めてじゃないんだよ。

 あ、揉んだのは初めてか。


——ぷにぷに


 それにな——っておい!

 別のことを考えているときに手が勝手に揉むな!

 みんなもおっぱいを触ったら無意識に揉むようになっているのか?

 俺だけなのか?


「あ、でもエレインやレモンはともかく、

 アホちゃんのおっぱいも生で揉んでいたわね」


 そう、そのことを考えている途中でした。

 他の子のおっぱいも結構生で触っていますよと。


——ぷにぷにぷに


「じゃあ、もっとすごいことをしないとリードにならないかしら……」


 ルーコは俺を屈ませると、自身の服を持ち上げて俺の頭に被せた。

 え?

 頬にルーコのなまおっぱいが触れる。

 やわらかい。


——ぷにぷに


 ルーコのおっぱいを揉んでみると、その反動がダイレクトに頬に伝わる。

 な、なまおっぱいモミモミ、なまおっぱい顔はさみ!?

 たしかに完全生でのこれは初めてだ。

 逃げていいですか?


——ぷにぷに


 俺の意志とは裏腹に、両手はおっぱいを揉み続ける。

 俺はおっぱいは苦手だが、もしかして好きなのか?

 くそ、混乱する。これ以上はおかしくなる!


「ぷはっ……その、ルーコ、ありが……とう……」


 おかしくなる前に脱出した。

 一応、お礼も言う……。


《ぴー!

 22回、なまなまモミモミ、うち8回、かおぱふモミモミを確認しました。

 なまなまモードで魔力を22レベルアップします》


 俺の体が光り、漆黒にエメラルド色のラインが施されたビキニアーマーを纏う。


「あっ、そのビキニアーマー……」


 ルーコは何かに気がついたようだ。

 たぶん、生で揉むと出現すると言う法則に気がついたんだろうな。


「俺も一時的にハイドンシークが使えるようになった」


 なまなまモードでビキニアーマーを身に纏うと、対象のスキルを使用できるようになるだけでなく、そのスキルの基本知識も自然と頭に入ってくる。


「見せてやるぜ! 22レベルアップしたスペシャルなハイドンシークを!

 影よ、仲間の気配をサーチせよ! ハイドンシーク!」



 俺の放つ魔力の波動が現在いるダンジョンのフロアに反響する!

 見えた!

 ここからだと、スミレのいる位置よりアホメットの気配があるダンジョン入口のほうが近そうだな。

 続けてこうだ!


「影よ、我が気配を送り届けよ! ハイドンシーク!」


 俺は自分の気配を影を通してアホメットのそばに送り込んだ。

 気づいてくれよ、アホメット!


 やがてアホメットの気配が俺の気配のほうに移動し始める。

 成功か!?


「オパール、何をしたの? わたしの知らないハイドンシーク……」

「ああ、ここから脱出できたら教えるよ」


 やがて、落とし穴の近くまでアホメットの気配が近づいて来た。

 そこで俺のビキニアーマーは消えてしまったが、もう大丈夫だ!


「おおい、アホメット! 聞こえるか?」

「え、ええっ? どこ?」

「落とし穴の下だ! 探してくれ」

「あっ! これか?」



 ◆ ◆ ◆



「いや〜、まさか地下1階でリタイヤする羽目になるとは。

 今回はぶっちぎりの最下位だったな」

「わたしがモンスターに驚いて足をくじかなければ……すまん」

「あたしが入り口に向かうオパールに、ちゃんと地図を渡せていれば……」

「わたしが注意深くして、落とし穴に落ちなければ……」


 みんな反省点は見えてきたようだな。

 少し落ち込んでいるようで心配だ。


「ま、まあ、次回はもっと上を目指そうじゃないか」

「ぐわははは! 地下ダンジョンだから、目指すのは下だけどな!」

「しょうもないこと言うな!」


 アホメットのくだらない会話のおかげで、暗い雰囲気にならずに済んだ。

 おまえ悪魔のくせにムードメーカーかよ!


「うん、次はもっと上を……」


 ルーコが何かをぼそっとつぶやいていた。


————

次回、楽器演奏している子の、おっぱいをもみもみ!?

お楽しもみに!

————

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