―――――――


―――――


―――…



『っしゃーせー…』


こちらを見ようともしないコンビニ店員のやる気のない挨拶を聞きながら自動ドアを潜ると、少し生暖かい空気が肌に触れる。



まだ5月とあって外は肌寒く、大半の人はその温度差にちょっとした気持ち悪さを覚えるのだが寒さを苦手とする少女からするとその暖かさは心地よかった。


生き返った…とほっとする少女は店内に入るなり一点だけを見据え、餌を求める犬さながらにパックジュースやゼリーなどが陳列されている売り場へと突き進んでいく。

 

その際、すれ違った買い物客の男性が少女を見るなり固まっていたがどうやら視界には入っていないようだ。


「……!!」


漸く巡り会えた〝それ〟を大事そうに両手で持つ少女の視界には。




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