*第五章*

涙の再逢い

第1話

「セナ。迎えにきた」




--‥悪魔‥ううん。



宗一郎さんを見つめる私の瞳から一粒の涙がこぼれ落ちた。



目の前の宗一郎さんは、私の知っている“そうちゃん”とはまるで別人。



背の高さ、大人びた顔、妖艶な雰囲気、纏うオーラが全く違う。



--‥そう。



武将色のオーラを纏ったこの人は、



叶組若頭、叶 宗一郎。



もうあの頃のように“そおちゃん”と呼べないほど遠い存在。



だけど、ただ一つ。



--‥漆黒の瞳だけは昔と同じ。





‥幼かった私の大切な人。

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